【東京喰種】逃げた先で出会ったのは危険人物【タタラ】Part１ (ページ29)

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貴「ん？」

私のこのアホ丸出しな声にハッとした平子さんは「すみません」といって有馬さんの元へ歩いていった

有馬「君、喰種のことどう思う？」

貴「え…？
悪い人もいるしいい人だっているから、別に人となんら変わりないんじゃないかなぁ…」

呟くようにそう言うと、有馬さんは少し笑った

この人、綺麗に笑うなぁ…

有馬「これからもよろしくね」

貴「はい！……んん？」

思わずはい！と元気よく返事したけど、これからってどういうことだ？

平子「気に入られたみたいですね」

貴「まじ？」

だそうです、皆さん。

有馬「いつかご飯いこう。タケも来る？」

平子「いや、俺は別に…」

有馬「来る？」

平子「…はい」

いや、なんか無理やり言わせた感満載なんですけど。

申し訳ないんですけど。

有馬「これ、俺とタケの連絡先。
何かあったら連絡して」

さっきとはまた別の、個人の連絡先が書かれたメモを渡される

貴「ありがとうございます！」

有馬「うん…あと、タメでいいから」

貴「あ、そ、そう…？」

有馬さんにそう言われチラリと平子さんの顔も伺うと、「俺もタメで」と言われたのでそうすることにしよう。

貴「じゃあご飯誘ってね。いや、私が誘うか…？
まぁいいか、お仕事頑張って。」

そう言うと、有馬さんがさっきと同じように綺麗に笑って「うん」と答え、背を向けた

平子「じゃあ」

平子さんも有馬さんのあとを追うようにして去っていった

貴「…二人とも無口そうだしタタラに似てるかも」

あ、やべ、タタラと話したくなった((

きっと、今の様子を上から見られていただろう
CCGのヤツらと何を話してたの、と怒られそう。

ーーー

有馬「さっきの子、面白いね
名前聞くの忘れてた」

平子と肩を並べて歩きながら小さくそう呟いた
少し微笑んで。

平子「…嬉しそうですね」

有馬のいつもと少し違った様子にいつもと変わらない表情の平子が口を開いた

有馬「タケもね。」

平子「………」

随分と的確に変事が返ってきたもので、平子は何も言えずにいた

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有馬「会うの、
楽しみだね、タケ」

平子「……まぁ。」