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貴「…ん」





目が覚めると、珈琲のいい香りが部屋に広がっていた








貴「……っ!!」




それにつられて体を起こすと、首に痛みが走り再び布団に横になった






タタラ「…起きたか」




貴「た、タタラ…」






もちろんこれは昨日タタラに血を飲ませたから。




首を触ると包帯が巻いてあった








タタラ「…大丈夫か」




貴「え、心配してくれてるの?好きです」




タタラ「死ね」




貴「随分と辛辣だね」







本当なら飛びつきたいけど今は首が痛いので無理。







貴「あ、傷は治った?」




タタラ「あぁ……でも本当は肉喰わないと ここまで完璧に治らないんだけど。」




貴「どういうこと?」





まるで“今回だけ”血を飲んだだけで完璧に治った…みたいな言い方。








タタラ「お前の血…もしかしたら普通の人間と違うんじゃないか」





貴「え…そうなの?」







なるほど、それなら合点がいく



今まで毎日のように喰種に襲われてきたことも、私の身内は全員喰種に喰われているのも





全て







理解出来る









貴「ってことは…美味しいだけじゃなくて喰種の傷の治りを早める性質がある…?」




タタラ「俺はそう推測したが」




貴「…なるほど。じゃあこれからタタラが怪我してもすぐに治せるね」








そう言ってみると


一瞬タタラが目を見開き、そしてすぐいつものポーカーフェイスに戻った






タタラ「…お前、変わってるね」




貴「…!」






そして、ちょっと微笑んだ。







あの、それ私に対して微笑んだよね?

え、写真撮っていいの?その顔((







貴「グホァッ」



タタラ「…。」






腹にチョップ食らった。






弱い力でチョップしてくれたみたいだったけど、それでも私にとっては死にかける強さである。((







タタラ「訳分からないこと考えてると頭潰すよ」





貴「首折るよからだいぶ残虐な殺し方に変わってない?」






タタラ「…」






貴「無視っ!」









とりあえず無視は寂しいのでくっつくとすぐに引き剥がされた((






貴「く、首!痛いわ!」




タタラ「…悪い
血、他の奴には飲ませるな」





貴「それは嫉妬という名のお恵みでしょうか?」





タタラ「は?何言ってる
他の奴らは何も考えてないからお前なんかあっという間に喰われるってこと

お前を殺すにはいかない」





貴「なるほど」






私のただの自過剰でした((

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おもち(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しいですありがとうございます…(//∇//)\ 頑張ります!! (2018年12月25日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (2018年12月25日 20時) (レス) id: c064f2d099 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2018年12月16日 0時

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