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貴「喰種って傷の治り早いんでしょ?」




タタラ「そうだけど」




貴「これ…治る?」






見たところだいぶ深い。


よく動かせたなってくらい






タタラ「まぁいつか治るだろ」




貴「適当だな」







包帯を取った瞬間、血が溢れ出す







貴「ちょ…止まらないんだけど」



タタラ「本当だな」



貴「他人事かよ」






とりあえず積み重なって置いてあった大きめのガーゼで傷口の止血をした






貴「ふ、塞がらない…どうしよ…」




タタラ「こんなのでは死なないしほっといても治るよ」




貴「…それ、本当だな?」




タタラ「あぁ」





貴「…あ」



タタラ「え?」






いい事思いついた






着ていたタタラの服のボタンを外し、首元をさらけ出す






タタラ「何してる?」




貴「…どうぞ」




タタラ「は?」




貴「飲んだら痛みも抑えられるし傷も少し塞がるでしょ?」




タタラ「…血を飲め、と?」




貴「そゆこと〜」







目を見開いてるタタラ


初めて見る驚いた表情でなんだか新鮮。







タタラ「…お前、本当に馬鹿だな…」



貴「酷くね?」




地味に傷つくんですけど。((







貴「…早く。ちょっと寒い」




タタラ「…、やめとけ
お前きっと美味いから止まらなくなる」




貴「あ?」




タタラ「……はぁ」






私の威圧に負けたのか、しぶしぶと私の首に手を添える






貴「……、」





ちょっと恥ずかしい((







タタラ「………いいのか」




貴「うん」




タタラ「痛いよ」




貴「承知の上」




タタラ「もっと広げろ」







言われた通り、首元に少しかかった服をどかす







その瞬間



ブチッと音がして首筋が熱くなり、鈍い痛みが広がる






貴「っっ…たァァ………」




タタラ「………うま……」






ゴク、ゴク…と血を飲み込む音がする







貴「…ね、も、そろそろ…」




タタラ「……、…………」






聞こえていないのか、止める様子はない






貴「た、たたら…」




肩を少し叩くと、タタラはハッとしたように顔を上げた



わ、白目部分が黒くて虹彩が赤い…





あぁ、これが赫眼ってやつか…


かっこいい……惚れ直した((







タタラ「…悪い、大丈夫か?」



貴「……うん…大丈夫…へーきへーき……






………いや、無理かも…」








_ドサッ











案の定、ここで私の意識は途切れた







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おもち(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しいですありがとうございます…(//∇//)\ 頑張ります!! (2018年12月25日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (2018年12月25日 20時) (レス) id: c064f2d099 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2018年12月16日 0時

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