吸血学園［ONEPIECE］

第24話 ページ25

寮の部屋









『ッ！！……いった……』









勉強していたら紙で指を少し切ってしまった









私は指に絆創膏を巻き、学校へ向かった









しかし









教室へ行く道を、とある男が塞いだ









『……何の用でしょうか？






クロコダイルさん』









クロコダイル「何だ、名前覚えてたのか。ちょっと来い」









クロコダイルさんは私を引っ張って空き教室に入った









『ちょ、引っ張らないでください！！』









クロコダイル「あぁ？助けてやったのにそりゃねぇだろ」









『え？助けた？』









クロコダイル「……あのまま教室行ってたらお前確実に死んでたぞ」









クロコダイルさんは呆れた様に溜息をつきながらそう言った









『！！な、何故？』









クロコダイル「指、怪我してんだろ。血の匂いがプンプンするぜ？」









『あっ……』









クロコダイル「ヴァンパイアは血の匂いに敏感だし、姫の血を見ると上級でも吸血衝動が起こる。そのままクラスに行ってれば全員から血を吸われて死んでたな」









『すいません…気づきませんでした……教えて下さりありがとうございます！！』









クロコダイル「……手、貸せ。治してやる」









クロコダイルさんは私の手を取り、指を舐めた









『えっ、ちょ……ひゃっ……』









クロコダイル「……甘……うめぇな。ほらよ、治った」









傷口を見ると確かに塞がっていた









『え、なんで……』









クロコダイル「何だ、聞いてねぇのか？ヴァンパイアに噛まれた時その後傷口舐められんだろ？それは傷口を治す為。ヴァンパイアにはそういう能力もあんだよ」









『ありがとう、ございます……』









クロコダイル「なんだその不思議そうな顔は」









『何か、イメージしてた人と違うなぁって』









クロコダイル「今からオトす女に死なれちゃ困るからな。お前の心も体も、近いうちに俺のもんにしてやる。覚悟しとけよ？」









クロコダイルさんは私の頭を撫でて空き教室を出ていった









意外といい人なの……かも？

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