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▽____ ページ13

「勝手なこと言ってんじゃねーよ」

君を、かっさらいに来ました。
流れるような滑舌でなんとも物騒なことを言うセンラさんに、すぐさまうらたさんが嚙みついた。


「指輪の件なら秘匿情報。緑赤でちゃんと処理してっから、首突っ込んで来るんじゃねえ」

「ナイショにするなんて薄情ですねぇ…。でも指輪やで指輪。紫黄も少なからず関係あるでしょ」

「関係あったとしても、オメーみたいな狐野郎に聞かせる話はないね」

「ちんちくりんたぬきが何か言っとるで」


男子高校生のような言い合いを続ける二人の顔が、どんどん険しくなっていった。にもかかわらず、うらたさんは自分とセンラさん、私との距離をすごい集中力で調整して被害を抑えられるようにいるし、センラさんはうらたさんに厳しい視線を向けたまま、狩人のような鋭い気配で私を抑えつけている。

なんだろう、もう、本当に怖い。次元が違うとかいうレベルじゃない気がする。


「オイお前!ソファーの裏にでも行ってろ。守ってやる、しょうがねぇから。死にたくなかったら動くなよ」

「ひえっ!?は、はいぃ」


うらたさんのとんでもない迫力で、反射的に体が動いた。ソファーの陰にうずくまるようにして身を潜める。二人の方に視線をやると、センラさんが眉根を寄せてこちらを見ていた。うわあぁ、イケメン(拳銃付き)の真顔怖すぎる。


「あぁ、やっぱ戦う感じなんや…。ハンデ背負っとるくせに。大怪我しても知らへんで」

「そのハンデに何かあって、ウチの狂犬坂田に暴れられるほうがよっぽど怖いね」


うらたさんがケッと吐き捨てたのを合図に、二人が動いた。



+++++


面倒くさいことになった。
無力な女子高生を抱えて紫黄の金髪狐野郎と戦わなければならないというこの状況に、(うらた)は頭が痛くなるのを感じた。

普通に対峙しても手の焼けるセンラを相手に、女の子守り切れとかさぁ…。しかもここは、緑赤のアジトの中でも、ちょっと特殊な場所にある客室。助っ人は望めなさそうだ。めんどくせぇ。

ただ、あっち(志麻)じゃなくて良かったとも思う。志麻は一見分別がついているように見えて実は坂田並みにぶっ飛んでいるトンデモ野郎だし。その点センラはアイツと真逆だといえる。一見してみたら狂人だが、誰よりも常識を持っている…、マジでほんと、やりやすいヤツだ。決して簡単な相手じゃないが、相性がいい分勝てなくはない、だろう…。

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ろんでるで(プロフ) - 愛河Ayaさん» コメントありがとうございます〜!書き方は少々工夫しているので、そう仰って頂き光栄です。応援ありがとうございます! (2022年1月16日 11時) (レス) id: 457f966757 (このIDを非表示/違反報告)
愛河Aya - 書き方が好みなのとお話やパロがすごく好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2022年1月15日 23時) (レス) id: 46595dc54d (このIDを非表示/違反報告)
ろんでるで(プロフ) - ハツル氏さん» コメントありがとうございます〜!更新頑張りますね。応援ありがとうございます! (2022年1月8日 0時) (レス) id: 457f966757 (このIDを非表示/違反報告)
ろんでるで(プロフ) - 凛月花さん» コメントありがとうございます〜!描写や構成は力を入れた部分なので、お褒めいただき嬉しい限りです。前作に続きお読みくださりありがとうございます! (2022年1月7日 23時) (レス) id: 457f966757 (このIDを非表示/違反報告)
ハツル氏 - いつも応援してます!更新頑張ってください! (2022年1月7日 20時) (レス) id: 5982f92ed4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろんでるで | 作成日時:2022年1月6日 18時

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