【鬼滅の刃】存在がうるさい。

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『……。……』





来た。

何が、と言うのはもちろん鬼である。

目をパチリ開け、無意識のうちに刀をとる。

前方には足音をなるべく立てないように近付いて来ている鬼の姿があった。

目が合うとニヤけていた鬼は一変、ぎょっとする。

あー、稀血喰えると思った？残念。



気を張りながら寝るのももう慣れたもんだ。今となってはもう身体に染み付いている。

これ1時間ぐらいしか寝れてないわ。さっさと倒すか。

ゆっくり歩きながら鬼に近付くと、鬼は嬉しそうな顔をし始めた。いや喰われに行ってんじゃねーよ！





『！』





と、後ろで何かが立ち上がったような気配がして反射的に振り向けば、なんと善逸が柄に手をかけて構えていた。えっ起きたんだ意外。

しかもちゃんと呼吸までして倒す気満々かよ。

私は刀を鞘から抜こうとしていた手を止めて善逸を見る。……あれ？目開いてなくね？と思ったとき。



___雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃



雷鳴の如く私の隣を駆け抜け、鬼の間合いをつめた善逸は、すかさず鬼の頚を斬った。





『おー、速いじゃん』と言いかけた途端、その場にバタリと倒れた善逸。





『……え？』





今ので力使い切っちゃった感じ？てか死んではないよね？ね？

善逸の顔を覗き込むようにしてしゃがむ。と、全力で殴りたくなった。





『寝てんのな！！！』





嘘だろ！？こんな鬼倒してから0.1秒ぐらいで寝れる！？それともさっきの一連の動作はずっと寝てたの！？

考えるのすら面倒くさい。なんか疲れるこの人！





▽(読まなくてもいい)大正こそこそ話

夢主の言う“気を張りながら寝る訓練”の内容をちょこっと。すっごくどうでもいいんですが説明する場所なかったので一応。

※語彙力皆無すぎて9割伝わらないと思います！！！読まなくて大丈夫です！

岩に繋がれた紐をを木の枝にかけて、夢主は紐を持ちながらその真下に座って寝ます。
これでガチ寝して手を離してしまえば岩は夢主の頭を直撃します。痛いので嫌ですね！気を引き締めようって思いますよねきっと！(無理矢理感)
だんだんと岩の重さを大きくしていったり、誰かが岩と繋がっている紐を切ると岩が落ちてくるのでそれを避けたりして訓練の強度を上げながら行ってました。

ある漫画を読んだことがある人は分かるはず……。

とりま気を張りながら寝ることってできるんだなぐらいに思って大丈夫です。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

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