【鬼滅の刃】煽ったが、最後。

10種類の結果パターン

甘い夢へ、いってらっしゃいませ。 - 2024年5月11日

" 本日の鬼殺隊士は竈門炭治郎さんです ＿



＿




｢…少し、休憩しよう！｣
『うん、喉乾いた〜』



暖かい日差しの中。
打ち合いの鍛錬を中止し、縁側へ腰をかけた私達。



『水、持ってくるから炭治郎は待ってて』
「いいのか？…優しいな。YOUは。」
『っ、このくらい普通だから！』
「ははは！」


ケラケラと笑う炭治郎に背を向け、私はその場を離れた。



＿
＿＿



『…はい、これ水ね。』
｢ああ、ありがとう。｣



私から水呑みを受け取ると、炭治郎はなにやら不思議そうに私を見つめた。



『…どうしたの？』
｢いや、いつもと匂いが……気のせいか。それよりYOUの分は？｣
『ああ、私はもう飲んできたの。』
｢…？そうか！｣



少し首を傾げるも、すぐに笑顔になる炭治郎。



うん、やっぱり炭治郎の笑顔は素敵。
恥ずかしくて、口には出さないけど…

水呑みに口をつける炭治郎をみながら、しみじみ思った。



…なのに




『…炭治郎は、かっこいいね』
｢……ぶっ！な、急にどうした！？｣




飲んでいた水を勢いよく吹き出した炭治郎。


｢YOUが、俺のことを…そんな、今までは…｣



余程驚いたのか、口をパクパクさせている。

……私も、驚いた。







『…私、炭治郎のこと大好きだよ。』


…いや、おかしい。
自分の意思関係なく、勝手に口が動き出すのだ。
しかも普段の私が言わないような事ばかり。



すると突然、炭治郎がポツリと呟いた。



｢…宇髄さんの、匂いがする｣

…宇髄さん？

『そういえば、宇髄さんに貰った水飲んだ…』
｢…！｣


私がこういうと、炭治郎は “何か入れたんだな…”と納得した様子。


…何かの薬だろうか。





『…炭治郎好きだよ、ほんとに。』
｢…っ、｣



だとしても、なんて厄介な薬だろうか。

……恥ずかしいにも程がある…！





『炭治郎、』
｢…なんだ？｣
『ちゅーしたい。』
｢、ッは？！｣



間抜けた声が響く。

目を見開き、わなわなと震えながら顔を赤くする炭治郎に


『…可愛い、』


思わず笑みが零れた。



その瞬間、こくり、と生唾をのむ音が。




｢……ッその笑顔は、狡い。｣



眉間に皺を寄せている炭治郎。
途端、唇に、柔い感触。




『っん、』




触れたのは一瞬で、唇をペロリと舐められ離れていく。





｢…俺を煽ったんだ。あとは、わかるよな？｣




息が、荒い。

見え隠れしていた雄が、姿を表してしまった。



｢悪いが、観念してくれ、YOU。｣

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