86話 数年後 ページ46
トド松side
あれから数年の月日がたった。
あの日、二人が転生させられてしまった日。
僕たちは気がつくと二人の部屋だった場所にいた。
中には天藍君もいて、現実なんだと嫌でも思い知った。
短い間なのにものすごく長い日々を過ごしたように感じる二人のいた日々はもうないって。
その日は多分、人生で数回もないってくらいに兄弟全員で大号泣した。
いつもならめったに涙を見せない上二人も大声をあげて泣いていた。
意外だったからすごく印象に残っている。
まぁ、兄弟全員の黒歴史とも言えるから、忘れたくても忘れられないのだけど。
そんな日から数年がたった今、僕達はニートである。
とうとう【暗黒大魔界クソ闇地獄カースト】の住人になってしまった。
まぁ、学生時代からふざけてたのはあると思うけど兄弟揃いも揃ってこれはないよね……と思いつつも家でダラダラする日々。
チ「ちょっとお前ら!!少しは就活しようとか思わないの!?本当にこのままじゃまずいよ!!」
お「はいでたーライジング」
もうこの流れはテンプレである。
そして、喧嘩になるのがいつもの流れだが、今日は何故か違った。
《昨日、赤塚神社の携帯で、二人組の少女が意識不明の状態で発見されました、二人は赤塚病院に運ばれ、現在も治療を受けているということです》
年齢も、名前も明かされない二人の女の子、だけど何故か引かれるものを感じて全員テレビに見入っていた。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月16日 20時