80話 下ったのは ページ40
チョロ松side
担任「うーっす、じゃあHR始めんぞ〜……ん?古早は来てないのか」
おそ松兄さんの隣を見れば空いている狐優紀ちゃんの席。
いつもはニコニコしながらそこにいるのに、今日はいない。
家にもいなかった。
数日前、妖界での激闘とあと、妖怪神とやらに呼び出された狐優紀ちゃんと羽実果ちゃん。
家に帰ってきたふたりは部屋に行って引きこもると、そのまま出てくることは無かった。
正直理由がわからないから不安でしかない。
そして今朝、流石に学校だからと部屋に行くと家具と荷物が残され、もぬけの殻だった。
行先もわからず、忽然と姿を消したふたりに、僕達はただ困惑するしかなくて。
ト「本当どこ行っちゃったんだろう2人とも」
十「あい……」
末っ子2人はかなり傷心気味である。
そんなこんなでとぼとぼと帰路についていた時だった。
天藍「おそ松様ああああああ!!」
お「んがあっ!?」
前方から走って助走をつけた天藍君がおそ松兄さんに直撃。
体当りされた兄さんは、後ろに尻餅をついた。
お「ってて、なんだよ天藍〜」
天藍「お二人がっ!!狐優紀様と羽実果様がっ!!」
えっ……。
天藍「転生術を使いすぎてしまったいで…………お二人に、転生命令が下りました」
一番身近で、仲良く慣れた女の子たち。
そんな子達に降りたのは、無慈悲な妖怪神による転生命令だった。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月16日 20時