花には水を、人には人を妖に＿＿＿? 2 (ページ39)

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７９話妖怪化ページ39

おそ松side

狐優紀…?羽実果…?

構えた二人の雰囲気は今までとは全然違う。

殺気なんてものは感じないし、気分が悪くなるような気配は全くないけど……。

銀「なんだこの気配は……妖怪!?」

妖怪?二人は半妖だし妖怪じゃないはずだ。

てか妖気って妖怪と半妖で違うもんなのか?

天藍「お二人の妖気が高まって…」

銀「なんで半妖の妖気がこんなに」

狐優紀「お主は妾達の母上を侮辱したな」

羽実果「それに、転生命令が下っている奴相手に手加減する必要も無いでしょ?」

こっえぇ!?２人ともこっえぇ!?
なんだよあの不気味な顔は!!

銀はその顔を見て一瞬ひるみ、後ろへ後退りした。

その瞬間二人の周りにぼやあっと光が立ち込める。

チ「な、何…あれ……」

何の光だ?

銀「妖気!?それも大妖怪並みの!?」

狐優紀＆羽実果「｢形態変化…妖｣」

眩い光のあと現れたのは、完全に足が魚化したマーメイドドレスを纏った人魚、羽実果と、花魁のような黒い着物を纏った狐優紀だった。

天藍「か、覚醒した…」

覚醒って…完全に妖怪化しちまったのかよ…。
怒りって怖ぇ。

銀「くそっ半妖がああああああ!!」

狐優紀＆羽実果「｢水狐龍火舞(すいこりゅうびまい)!!｣」

火と水の混合攻撃!?

天藍「転生術の混合技!?狐優紀様いつそんなの習得したんですか!?」

竜巻状になった火と水はそのまま一直線に銀に向かっていく。

銀「ぐがぁっ……半…妖が……なんでこんな」

狐優紀「悪いが妾達はそこまで弱くない」

羽実果「親まで馬鹿にされて許せるはずないからね～」

威力を増していく火と水が銀を貫き、貫かれた銀はそのまま四方八方に散った。

妖界の地平線が茜色に輝いた。