74話 半妖の存在 ページ34
トド松side
信じられない。
狐優紀ちゃんが母親を殺した?そんな事あるわけない。
そう思っていたらやっぱりそうだ。
狐優紀ちゃんはお母さんを殺してなんかいない。
半妖、という、異なる種族とのあいだの子を産むのは、妖怪にしても人間にしてもかなりの負担がかかるのだろう。
結果的に体力を失い、死んでしまった。
そう考えるのが妥当だ。
しかし、目の前のこの狂った狐女は主の死を狐優紀ちゃんが生まれてきたことで片付けようとしている。
そんなの理不尽極まりないよ。
お「何言ってんだよお前!!そんなん結果論であって狐優紀はなんも悪くねえだろ!!」
銀「狐優紀様が産まれてこなければ主が死ぬことは無かった、どう考えても狐優紀様が悪いでしょう、
それからそこの人魚の半妖、あなたも例外ではありませんよ」
羽実果「わ、私!?」
羽実果ちゃんまで。
そりゃあ二人共半妖で、その母親に負担がかかるのは目に見えてる。
二人は悪くなんかない!!
一「あんた頭おかしいんじゃない?半妖を産むなんて負担がかかるのはわかりきった事でしょ」
一松兄さん……。
チ「それに、二人が産まれちゃいけない理由なんてない、二人の親だって負担がかかるのはわかってたはずじゃないの?」
チョロ松兄さんも。
銀「黙れ!!黙れ黙れ黙れ黙れ!!」
狐優紀「!!伏せて!!」
銀が叫び出すと同時に無数の風刃が僕達めがけて飛んでくる。
銀「貴様らのせいで!!」
半妖組「「ぐっ!?」」
狐優紀ちゃんと羽実果ちゃんが固定されてしまった。
こいつやばい。何とかしなきゃ。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月16日 20時