62話 事件の始まり ページ22
羽実果side
鎌鼬の調査をし始め徹夜の三日目を迎えた今日この頃。
半妖とは言えど、流石に私も狐優紀も体力は限界に達していた。
そもそも、徹夜の三日間など過ごしたことはなく、まぁ、比較的正しい生活を送っていた私達にとっては地獄の3日間であった。
そんな私達、下校してすぐ部屋に籠り、話し合いをしながらもうつらうつらしていた時だった。
バァンッ
お「狐優紀!!羽実果!!」
半妖組「「うわあああ!?」」
松野家長男こと松野おそ松がものすごい音を立てて部屋へ乱入。
完全に寝かけていた私たちの目は今やぱっちりと覚まされた。
このお騒がせアイテムは一々物音を立てないと行動出来ないのだろうか。
お「い、家…カラ松とトド松…いな…」
狐優紀「うん、とりあえず落ち着け、何言ってんのかわからないよ」
カラ松とトド松しか聞き取れませんでしたが。
お「カラ松とトド松が、学校にも家にもいないんだよ!!」
狐優紀「え?買い物とかじゃなくて?」
天藍「それは無いですよ〜狐優紀様も羽実果様も部活とやらには入っていませんからこの時間には家にいますけど、
カラ松様は演劇部ですし、トド松様はこの時間帯はだいたいこの家にいらっしゃいますから」
狐優紀「なぜお主が松野家兄弟のスケジュールを知っているんだ……けど、だとすると学校にも家にもいないのはおかしいね」
羽実果「なんかあったかな」
私がそう言うと狐優紀は、血相を変えて家を飛び出した。
お「あっおい狐優紀!!」
今回の鎌鼬事件、ちょっと厄介なことになりそうだ。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月16日 20時