花には水を、人には人を妖に＿＿＿? 2

６０話 バレてる(?) ページ20

羽実果side

あっぶなぁ!?バレる所だったよ鎌鼬の事!!

多分ごまかせたと思う、5人(おそ松以外)は、ね。

だっておそ松滅茶苦茶不服そうな顔してんもん!!

狐優紀「あ、荷物置いてこよ、天藍、羽実果行こう」

狐優紀に連れられ、三人で部屋に戻る。
そして、はぁ、と一息。

狐優紀「まずいなぁ…露骨すぎたか」

確かに最近の私達の彼等への行動(避けっぷり)は尋常じゃなかった。

わざわざ言葉に被せてありもしない用事で狐優紀を呼び出したり、逆に呼び出されたり。

とにかく不審に思われても無理がないほどの避けっぷりだった。

天藍「皆様に言ってしまうと危険に晒してしまいそうですもんね」

そう、鎌鼬は通常三人(?)で行動すると言われている。

一人目が人を転ばせ、二人目が傷をつけ、三人目が傷に薬を塗る…結果的にまぁ傷も元通りになる、あまり害があるとはいえない中途半端な妖怪なのだが!!

なんというか、この町でよくわからないその怪奇現象を起こしているやつは…傷の付け方が容赦ないというか……本当に深くまで切りつけられてしまうと急所になりかねないようなところばかり狙ってくるらしい。

となると、薬を塗る係がいるとはいえ、一般のしかも人間にそれを仄めかすのは如何なものか。

というわけで、こそこそと調査しているわけだ。

しかしまあ、バレそうになっているわけで、はてさてどうしたものやら。

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