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38話 友の名を ページ42
狐優紀side
ドボンっという音とともに背中から海に落ちる。
妖怪だとか、半妖だとか人間だとか関係なしに、私は哺乳類である。
しばらくすれば呼吸の限界も来てしまう。
それに対して青蓮は海に住む妖怪だから私と比べたら圧倒的有利である。
しかもこいつ私の首を掴んで離そうとしない。
これじゃあいくら抵抗しても無意味だ。
とうとう息が続かなくなった私は口いっぱいに含んでいた酸素をガボッと水中に吐き出してしまい、そのまま沈む。
意識が朦朧とする中、最後に見たのは青蓮の勝ち誇ったような不気味な笑で、私はそのまま意識を手放した。
たった1人の、半妖の友人を心の底から呼びながら。
お願い、どうか彼らを助けて
狐優紀「羽実……果……」
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月9日 0時