3話 同じ顔 ページ5
狐優紀side
ホームルームをぶっちぎっての一時間目の私への質問大会が終わり、
二時間目の数学、三時間目の体育、四時間目の自由選択科目の授業をなんとかこなし、
五時間目の英語、六時間目の世界史を終えて今は放課後。
転入初日にこのハードスケジュールはかなりつらい。
ふぅ……と一息ついた時だった、後ろから誰かに声をかけられる。
誰だろうと思って後ろを振り返ると……
狐優紀「あれ?松野君?」
声をかけてきたのはどうやら、同じクラスの隣の席の男の子、松野君らしい。
お「おう!狐優紀ちゃんだよな!!」
そういえば私の席に来る女子生徒たちの質問に答えるのに必死で、隣の席の松野君とは全く話をしていなかった。
至極申し訳ない。
お「一緒に帰ろうぜ!」
狐優紀「え?いいの?」
お「おう!あ、弟が五人いるけどな」
狐優紀「五、五人!?」
いや、きっと年下だよね。うん。そうに違いない。
お「いや、同い年だよ」
狐優紀「えっ!?」
お「声でてるし」
ありゃ、声出てたか。それにしても……
狐優紀「えっ!?同い年!?」
松野君合わせて六人ってこと?六つ子!?
?「あー!!!おそ松兄さんいたー!!!」
?「どこ行ってたのクソ長男!!!ってあれ?古早さん?」
?「えー誰誰!?知ってる人!?」
?「フッカラ松ガールか」
?「うっせえクソ松ぜってえ違う」
!?
なんということでしょう。松野君が五人います。
やっぱり六つ子だったのね。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月9日 0時