35話 妖界へ再び ページ39
十四松side
妖界に行きたい。
と言うと目を丸くする狐優紀ちゃん。
前の事件で兄さん達が僕と一松兄さんを助けに来てくれたのは、トド松から聞いた。
危険な所だってことも知ってる。
だけど、それでも僕は行きたい。行って兄さん達を取り戻したい。
狐優紀「十四松君本気?前にカラ松君やトド松にも言ったけど凄く危ないところなんだよ?」
十「でも兄さん達を取り戻したい!!」
助けに行くなら今度は僕たちの番だ。
一「……古早、僕も行く」
ト「一松兄さん!?」
狐優紀「ぇ……?」
一「十四松の言う通り、取り戻したいって言うのは事実だし、ていうかそれ以前に前回の借りがあるし……」
最後の方はしどろもどろになった一松兄さんだけど、助けに行きたいという気持ちはちゃんと狐優紀ちゃんに伝わったようだ。
狐優紀「前回と言い、本当に似ているなぁ君達は」
天藍「別に止めはしませんけど危ないですからね!?」
天藍くんはワタワタしながらそう言った。
カ「二人が行くなら俺も行こう」
ト「ちょっと兄さん達皆行くの!?僕置いてかれるのだけはゴメンだよ!?だったら僕も行く!!」
カラ松兄さんとトド松も加わった。
狐優紀「わかった、おそらくカラ松君とトド松は前回ので耐性がついているから大丈夫、一松君と十四松君には、私の妖力を分けてあげる」
狐優紀ちゃんはそういうと僕達の頭に手をかざし、何かを与えたあと、着いてきてと言って海岸方面に走り出した。
海岸についた時、狐優紀ちゃんは空中に何かを描いて妖界への境界を開いた。
狐優紀「行くよ」
手を固く握り、いざ、妖界へ。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月9日 0時