花には水を、人には人を妖に＿＿＿? (ページ29)

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２５話霊感。ページ29

チョロ松side

チ「古早さんもわかってると思うけど、僕達昔っから幽霊とか妖怪とかの類が見えちゃう体質らしいんだ」

狐優紀「ものすごく霊感があるんだねきっと」

そう、霊感。

それがあるせいで僕達は昔から幽霊とか妖怪とかの類が見えてしまっていた。

それに気づいたのが小二くらい。

周りの友達に

『チョロ松君たちたまにどこかわからないところ見てぼーっとしてることあるよね』

と言われたのがきっかけだ。

周りの人に見えていないものが見えてるって。

そんな事言っても信じてもらえない。

完全に自覚した頃にはそう思うようになっていた。

十四松はあんなキャラだから周りの子達も

《まぁ、十四松君だから見えてもおかしくないか…》

くらいで感じていたらしくごたごたが起こることは無かった。

言いふらそうとしたバカ長男は僕が止めた。

だって、よく良く考えたら普通に信じてもらえるはずもないし、

言ったら言ったで面倒くさくなりそうだったから。

だから学校では極々普通の高校生を装ってたんだ。

お「でもさ、ぶっちゃけ狐優紀が転入して来た時違和感はあったよな」

チ「確かに普通の人とは違う雰囲気だったけど」

容姿も普通の人と同じだったから雰囲気だけで何かを決めつけるのはどうかと思ったんだ。

僕がそう言うと古早さんはにっこり笑った。