16話 火 ページ20
チョロ松side
なんだここ、すっごい暗いし寒い。
陰気でなんか気持ち悪い。
狐優紀「人界とはやっぱ違うよね…」
天藍「当たり前じゃないですか!!妖気と邪気と瘴気、悪いもの尽くしなんですから」
悪いものづくしなの!?
道理で気持ち悪いわけだよ!!
狐優紀「……いた」
ト「ぃ、いぃたってなにが!?」
天藍「トド松様、少し怯えすぎでは?九尾ですよ、九尾!!」
うるさいな!!怖いもんは仕方ないでしょ!?というトド松。
本っ当に臆病だなぁ。てか様って…。
狐優紀「九尾、貴様、何をしておる」
古早さんの雰囲気が変わった。
九尾「!?お前は赤塚神社の!!なぜここがわかった」
狐優紀「その動揺っぷり、やはり例の神隠しはお主の仕業じゃろう」
古早さんが目の前に現れた時の九尾の動揺っぷりは、僕達でもわかるくらい。
九尾「くっ……」
狐優紀「神隠しに遭わせた人の子らはどこじゃ」
九尾「さぁて、な…まぁ、貴様が私に勝てるわけがないからな…私の人形の一つになるなら教えてやらぬ事も無いg…ひっ!?」
無数の火が九尾の横を掠めた。
発生源はどこかとあたりを見渡すも、見当たらない。
狐優紀「……人の子らはどこじゃと聞いておる」
古早さんの方を見ると背に無数の青い火と、手に赤い火を持っていた。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年7月9日 0時