28話 ページ29
※シリアス入るかもです。
カラ松side
ト「兄さん達、ちょっといい?」
例の依頼の件について調べ始めてから3日後、タイムリミットまであと4日という時だった。
トド松が神妙な面持ちで会議室に入ってくる。
ただならないその雰囲気に全員が静まり、トド松の方を向いた。
ト「例の依頼の件について調べてて思ったんだけど、もしかして、その依頼、夕闇ちゃん達に関係のある人からのものなんじゃないかって」
関係があるというと親族とかだろうか。
でもだとするとその親族は最低の人間だと言える。
血の繋がりのある人間を殺そうとしているのと変わらないのだから。
お「関係があるって親族とか?」
ト「ううん、調べてみたけどどうやらその線は薄そう、当然夕闇ちゃんたちの本名とかを調べようにも情報がないから、夕闇ちゃんたちが有名になり始めた頃に起きた事件とかを調べてみたんだ……そしたらね」
そういえば本名教えて貰ってなかったな、なんて思いながらトド松の話に耳を傾ける。
次にトド松の口から発せられたのは夕闇と影刃に関係があると思われる残酷な過去だった。
ト「二人が有名になり始めたのはちょうど2ヶ月くらい前、その頃起きた大きな事件っていうのが、
二組の男女が殺害される事件、二組とも子持ちで、その子達は今現在高校生くらい、
幸いにも子供達は外出していたから殺害はまぬがれたんだけど、その子達の両親は無残に切り裂かれて亡くなってたんだって
それで、その二組の夫婦の子供って言うのが、凛堂結貴野ちゃんと大戸羽実果ちゃん、二人共現役の高校二年生らしいよ」
もし、その事件の被害者の子供が夕闇と影刃ならば、親の敵討ちのために暗殺者になるのは無理もない話だ。
そして、それを恐れた犯人が、二人を暗殺するよう依頼してくるのも。
全てが合致している。あまりにも合いすぎている。
お「トド松、その二組の夫婦を殺害した犯人って捕まったの?」
ト「ううん、複数犯の可能性が高いっていうのはわかっているらしいけど証拠が見つからないんだって」
だとすると、どこかのマフィアの可能性もあるわけだ。
六人が考え込むと同時に備え付けの時計がボーンボーンと不気味な音を立てて十二時を知らせた。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時