27話 ページ28
羽実果side
結貴野が手をパンパンと虫を叩き落とす時みたいに払いながらビルから出てきた。
結貴野「今日は結構時間かかっちゃったね…」
仕方ない、普段と比較にならないほど今日の敵の人数は多かった。
ほとんど結貴野一人で殲滅できたのはすごいと思う。
流石に少しは手伝ったけど。
そんなことを話しながら帰路についた時だった。
ピロンッ♪
私が仕事用で持っている方の携帯の着信音がなった。
結貴野「また依頼?」
羽実果「うん、そうみたい……えっと内容は………は!?」
何これ……。
結貴野「羽実果?」
羽実果「結貴野、これ…」
私が結貴野を姉さんじゃなくて結貴野と呼ぶのはちょっとまずいなぁと思った時だけだ。
結貴野「え、何…?“松野ファミリーを殲滅せよタイムリミットは1週間後”…って、は!?」
関わりを持ってしまっただけにヒッジョーに受けにくい依頼である。
別に親しくはないし友人ってわけでもないけど……ねぇ?
受けずらくないですかああああ!?
結貴野「えー…………えー、どうしようこれ」
どうやら結貴野も迷っているらしい。
何でこうもタイミングよく来るかなぁ……。
なんかおかしくない?
結貴野「なんか裏ありそうだよねこの依頼…よし、羽実果、家に帰ったら即この依頼の依頼主調べて」
またハッキングですか。
まあでも今回は仕方ないか、怪しすぎるもんね。
それに名前が闇月ってなにか引っかかるんだよ。
依頼に対して違和感を感じた私達は駆け足で家に帰った。
この依頼に似たものが松野ファミリーに届いている事は、私達は知らない。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時