23話 ページ24
十四松side
トド松のパソコンに影刃ちゃんからのメールが届いたあと、慌ててその場所を離れた僕達は昨日の朝、チョロ松兄さんが二人とすれ違ったという場所の近くの狭い路地に路駐していた。
チ「あの学校からこのあたりまで約30分、あの場所を離れてからもう三時間経つから、そろそろふたりが帰ってくる頃だと思うんだけど…」
チョロ松兄さんがそういった時、後ろを見ると女子校生二人がこっちの路地を指さして入ってきた。
十「チョロ松兄さん、あの二人違う?」
チ「え?」
チョロ松兄さんは後ろを向くと小さくあっと声を漏らした。
チ「十四松よく気づいたね、あの二人だよ」
おそ松兄さんがこちらの会話に気づいて外を見る。
こっちに向かっている二人はあの黒いパーカーもズボンも着ていなくて、高校指定の制服だからどっちがどっちかわからない。
二人は僕達の車のすぐ近くに来ると、車内を覗き込んだ。
お「よっ!えっと…どっちがどっち?」
夕闇「どっちがどっちでもいいだろ…というか、何であんた達はそんなに馬鹿なんだ……」
前髪をピンでとめて、後ろ髪を下ろしている子が一番はじめに口を開いた。口調と声色からして夕闇ちゃんだ。
チ「だよね…やっぱりそう思うよね…」
夕闇「普通あんなところに堂々と路駐しない」
夕闇ちゃんはそう言ってため息をつく。
影刃「姉さん今日何回目〜?幸せ逃げるよ?」
夕闇「そんなことで幸せ逃げたら私今不幸のどん底だわ」
お「つーか何でここにいるのわかったんだよ」
おそ松兄さんがそう言うと影刃ちゃんがトド松のパソコンデータをハッキングしたあと、位置情報を調べて来たと言った。
ト「そういえばさっきメールくれてたんだった…」
影刃「履歴からいくらでもハッキングできるからね〜」
お「すげ…」
三人の会話を聞きながらチョロ松兄さんと夕闇ちゃんは呆れ顔をして、カラ松兄さんと一松兄さんはついていけないという顔をしていた。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時