22話 ページ23
チョロ松side
おそ松兄さんの暇々発言を五、六十回位聞いて十四松が飽きて居眠りこき始めた昼頃、唐突にトド松が持っていたパソコンがピコンッとなった。
メールが届いたらしい。
いつも仕事の時にしか使わないパソコンなだけに、十四松はきちんと起きて、おそ松兄さんは暇々発言を止めて、僕達の間に緊張感が走った。
さっきまでのがニートモードだとしたら、今は仕事モードみたいな。
とにかくピリピリした空気の中、トド松が届いたメールを開いた。
ト「……ぇ?…ハアアアアア!?」
全松-ト「「!?!?」」
トド松の突然の大声…というか悲鳴に近い何かに、僕達は目を丸くする。
チ「あの、トッt…(ト「兄さん達!これ見て!」…何なの本当に……」
トド松からパソコンを受け取り、ディスプレイを見ると、そこに映し出されていたのはこんな文章だった。
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差出人:影刃
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トド松のパソコンであってるかな?
あってるよね?
単刀直入に言います。
『今すぐそこを立ち退きなさい、学校中不審に思い始めてます。by姉さん(夕闇)』
ってことだから、早く立ち退いた方がいいよ〜。
警察に連絡されてもいいなら話は別だけどね。
そんだけです。
じゃね〜
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……ハアアアアア!?なんでっ!?なんでハッキングできてんの!?
しかもやっぱり二人ともこの高校にいたし!
とりあえず早くここを退かないとやばい。
チ「おそ松兄さん今すぐここはなれるよ!早く車移動させて!」
お「わかってるっつーの!」
おそ松兄さんはそう言うやいなや、思いっきりアクセルを踏んだ。
今度から僕が運転しよう。路駐も気をつけなきゃ。
影刃さんからのメールを受け、僕はつくづくそう思うのだった。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時