goodbye bad person (ページ22)

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21話ページ22

結貴野side
先生達の話を聞いて(盗み聞きして)から、授業中も中休みもチラッチラッと外を見るけど、あの人達全っ然動かない。

馬鹿なの?いや馬鹿なんだろう。
普通高校の真ん前に堂々と路駐しないでしょ。
何時間も。怪しまれるに決まってる。

しかもいよいよ校内がざわざわし始めた。

あの車ずっといるよねとか、いつもは止まってないのにとか、何かあるのかなとか。

この学校の子達こういう案件が大好きな節あるよね。
何でもかんでもすぐ噂になるし、だから私と羽実果は過ごしにくかったりするんだけど。
あ、いや、羽実果はあまり思ってないみたいだけど。

結貴野「はぁ…羽実果、あの人達のとこハッキングできない?」
羽実果「えぇ～多分出来るけど何すんの姉さん」
結貴野「今すぐそこを立ち退けって連絡して、明らかに学校中不審に思い始めてるから」

警察に連絡されたら困るのは自分達だろうに。

警察が来て学校の前で銃撃戦とかなってみろ…本っ当勘弁して欲しい。

おおかたあの計画性の欠けらも無い、いい加減で色々雑な考え方をするおそ松か、カッコつけなカラ松があそこに停めたのだろう。
何故わかるかって?

ほぼ勘だけど、まず、チョロ松ならあんなところに止めたりしないだろう、昨日会話をしててもあの中で言ったら常識は多少なりともあるようだったから。

一松は面倒くさがってそもそも運転するかすらわからない、十四松が運転したらどうなるか分かったもんじゃないし、あんなに綺麗に歩道に寄せた停め方はしないだろう。

となると、残るのはトド松だが、ハッキングとかいう極めてリスクの高いことをするトド松が、そのへんを大雑把にするとも思えない。

羽実果「うわっ!?返信きた…」
結貴野「なんて?」
羽実果「“なんでハッキングできてんの!?…とまあそれは置いておいて、忠告ありがとう、くそ長男に移動させるように言っておくよ”だって」

羽実果の言葉を聞いた後に窓の外を見ると走り去っていくところだった。
強豪ファミリーなんだから路駐するにも気を配ってほしいものだ、全く。