47話 心 降谷side ページ5
Aさんを背負って
しばらくすると
後ろから寝息が聞こえて来た
______無理もない
彼女が組織のアジトで生活した数日の間
眠れたのはほんの少しだっただろう
日に日に隈を濃くしていくAさん…
心も身体も
誰が見ても
どんどん衰弱していくAさんをみて
ベルモットも可哀想に思ったのか…
〜回想〜
べ「バーボン
さっさとあの子の周辺調査を終わらせて頂戴
最低限の事でいいわ
なるべく早くあの子を返したいの
私はアメリカで撮影があるから
その間、Aの監視を任せるわ」
バ「は、はぁ……わかりました」
〜回想終了〜
そんなことを考えている間に
Aさんの家へ着く
鞄から鍵を拝借して家へと入る
トサッ
取り敢えずリビングのソファにAさんを
起こさない様に横たわらせる
降「…………」
さて、どうしたものか
無事に家へ送り届けられたはいいものの
このまま自分が家を出ると鍵をかけられない
流石に戸締りをせずに帰るのは…
外は雨が降っていたものの
幸いAさんはあまり濡れずに済んだ
あ「…っぅ……」
モゾモゾと彼女は縮こまる
…寒いのか?
降「何か掛けるものを…」
・
・
・
2階から布団を持って来てAさんに掛ける
ソッ
ガシッ
降「?!?!」
布団を掛けていたところ
突然彼女は俺の腕を掴む
あ「ハァ…ハァ………バーボン」
気配を感じたのか
恐ろしいものを見る様な目で
腕を掴んだまま固まるAさん
降「安心しろ
ここには組織の奴らはいない」
あ「……(ホッ」
ドサッ
そう言うと彼女は安心したらしい
力尽きた様に再び眠りについた
"バーボン"
いつもは安室さんと呼んでいたのに…
どうやら彼女にかかっている負担は
相当なもののようだ
___しまった
せめて俺が帰った後に
鍵を閉めて貰う必要があったのだが…
降「…仕方ない」
目が醒めるまで寝かせておこう
その前に、何か食べられそうなものと
自分の濡れたジャケットや髪をどうにかしよう
スッ
動き出すと、後ろに引き戻される感覚に
足を止める
服の裾を掴まれていた
あ「…お父さ……母さ……
置いていか………で」
寝言だろうか
両親の夢を見ているのか
降(でも…彼女の両親は______)
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フラン - 更新楽しみにしています。頑張ってください (2019年7月29日 9時) (レス) id: a7e74e025e (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました!!面白かったです! (2018年10月21日 19時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - 続き気になります!!!更新頑張ってください!おうえんしています!!!! (2018年3月29日 21時) (レス) id: 2f3d4de541 (このIDを非表示/違反報告)
白井なでしこ - 更新頑張って下さいね!応援してます! (2018年1月15日 23時) (レス) id: 96cf57476a (このIDを非表示/違反報告)
桃猫@白星(プロフ) - 凄く面白いです!ひとりぼっちの作戦と言えばカゲプロのアヤノちゃんですがそれを知っていて書きましたか?私はカゲプロもコナンも両方好きなのでこういう名言などが少し出てくるのも好きですしなんか嬉しくなります!更新頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2017年10月29日 2時) (レス) id: 7311695c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し63099号 | 作成日時:2017年8月27日 17時