46話 背中 ページ4
それから
どれだけの時間が経ったのだろう
ピチャン
私の涙が止まる頃には
雨も止んでいた
私は未だに安室さんにしがみついたままで
安室さんは私を抱きしめて
ひたすら背中をさすってくれていた
安「………」
あ「………」
今更だけど
何だこの状況
＿＿＿＿＿恥ずかしい
安「…落ち着きましたか？」
突然の問いかけに
ビクッと肩が跳ねる
あ「っ…(コクリ」
きっと泣きすぎたせいか
声が喉の奥でつっかえてうまく出てこない
無理に声を出そうとすると
言葉よりしゃっくりが出て来て息苦しい
安「…貴女が泣いている所を見るのは
二度目ですね」
申し訳なさそうな顔をする安室さん
そんな顔をしないで
＿＿＿安室さんは悪くないですよ？
安「貴女の向かっていた方向から推測すると
スーパーに向かおうとしていた様ですね…
ですが今回は引き上げた方が良さそうだ
…家まで送ります
立てますか？」
あ「ック…(コクリ」
スクッと立ち上がり目を擦る
泣いた後の目はシバシバするんだ
手が勝手に目を擦ってしまって
きっと私の目は赤く腫れてる事だろう
ズズッ
あぁ、こんな顔で道端人に会いたくないなぁ
顔を上げると
安室さんはずぶ濡れで
髪からは雨水がポタポタと落ちていた
うゎ…水も滴るいい((殴
安「Aさん」
あ「？」
安室さんは何故かジャケットを脱ぎだした
あぁ、きっと雨で濡れてしまっていたのだろう
申し訳ないことをしたな
＿＿＿＿＿と思っていたら
次は私に背を向けてしゃがみだした
安「乗ってください」
あ「？！？！」
いや、それは流石に申し訳ない
＿＿＿＿＿私重いので
あ「安室ざん、っが…潰れてしまいまず」
あぁもう、横隔膜が痙攣してるからか
うまく話せない
安「僕はそこまで非力ではありません」
さぁ乗った乗ったという安室さんの勢いに負け
渋々安室さんの背中に体を預ける
あ「………」
その背中が
＿＿＿＿＿＿とても安心した
今なら＿＿＿＿眠れそう
ウトウト
最近、
ろくな睡眠ができなかった私は
あっという間に眠ってしまったのだった…
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フラン - 更新楽しみにしています。頑張ってください (2019年7月29日 9時) (
レス) id: a7e74e025e (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、最初から一気に途中まで読ませていただきました！！面白かったです！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
音々(プロフ) - 続き気になります！！！更新頑張ってください！おうえんしています！！！！ (2018年3月29日 21時) (レス) id: 2f3d4de541 (このIDを非表示/違反報告)
白井なでしこ - 更新頑張って下さいね！応援してます！ (2018年1月15日 23時) (レス) id: 96cf57476a (このIDを非表示/違反報告)
桃猫＠白星(プロフ) - 凄く面白いです！ひとりぼっちの作戦と言えばカゲプロのアヤノちゃんですがそれを知っていて書きましたか？私はカゲプロもコナンも両方好きなのでこういう名言などが少し出てくるのも好きですしなんか嬉しくなります！更新頑張って下さい！続き楽しみにしてます！ (2017年10月29日 2時) (レス) id: 7311695c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し63099号 | 作成日時：2017年8月27日 17時
