検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:9,770 hit

304 ページ9

家に帰るまでの道でいつも円堂達が使っている河川敷を通る。もう既に夕日は落ちて当たりは薄暗い。家に帰らないといけないのにAは坂を降りた



『……っ、』




次郎達の前では何ともなかったが一人になると隠していた感情が溢れ出る

Aはその場に座り込みひとりで泣いた






















ピッチで倒れる帝国イレブンの姿
何度も試合中止をお願いした。でもそれは叶わず結局最後はみんな酷い傷を負って試合終了




自分の力では何も出来ない、それだけで嫌になる


それに私、なんのために帝国と雷門を離れたんだっけ



影山の近くにいればまだ新たな被害を阻止できると思った。鬼道含めた帝国イレブンを守れると思った。だから居場所を捨てて影山のそばに居たのに…










『これじゃあ意味、ないじゃん…っ』




「A?」


突然、自分を呼ぶ声がしてパッと振り返る



















『豪炎寺くん、』


そこには私服姿の豪炎寺が居た


豪「大丈夫か…?」




自分の顔を見る豪炎寺を見てAは涙を拭いた



『ごめん私急いでて…』


ここから逃げるように背を向け歩き出すと


『!』

豪炎寺に腕を掴まれた



豪「A」



目の前がぼやけていくのがわかる

そのまま豪炎寺はAを胸に引き寄せた



『っ、…』




そしてそのままもう一度泣いた



















豪「世宇子中に転校したんだな」


『うん。でも私何も出来なかった』



2人で座り少し話をする



『被害は増えていく一方で影山の手でどんどんサッカーが…それに鬼道くんだって、』


豪「鬼道が言っていた」

『鬼道くんが?』

豪「あぁ、Aが認めたシュートは偉大だったと」

『違うよ。あんなシュート認めちゃいけなかった…鬼道くんの将来を潰すような事になっちゃったらどうしよう…っ』



豪「心配するな」


『え、?』



豪炎寺はAの肩に手を置く



豪「A、明日の俺たちの試合を見に来るんだ」

『どう、して』

豪「Aは鬼道を、雷門中を目覚めさせたんだ」

『どういう意味…』





意味がわからない
豪炎寺くんの言っていることがわからない





豪「それは明日FFスタジアムでわかる。」


そう言うと豪炎寺は立った


豪「家まで送る」





















『ごめんね、夜遅いのに』

豪「いいんだ。じゃあスタジアムで待ってる」

『…うん』

305→←303



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

海月ぶどう(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます!頑張ります(*•̀ㅂ•́)و✧ (2023年2月26日 1時) (レス) id: 890192da02 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2023年1月26日 15時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
リンダ&ジョージのリンダ(プロフ) - 甘華さん» ありがとうございます(༎ຶ⌑༎ຶ)(༎ຶ⌑༎ຶ)頑張ります(ง •̀_•́)ง (2022年12月4日 3時) (レス) id: 890192da02 (このIDを非表示/違反報告)
甘華(プロフ) - あぁもう素晴らしい作品ですよ!もう好きです!更新頑張って下さいね! (2022年12月3日 19時) (レス) id: d13ad76381 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海月ぶどう | 作成日時:2022年10月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。