推し様の夢を見たい (ページ34)

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TH「他の皆とはどんな話してるの？」

大したことは話してないような気がする
……多分。あれ、そうだよね

TH「誰もAと話した内容教えてくれなくてさ」

『それが普通じゃないかな』

TH「え～でもどんなのだったかなってはぐらかされたからね？」

…うん？なんでわざわざわはぐらかすのだろう
それを聞くテヒョンくんも不思議なのだけど

TH「話せなかった分Aの事を知りたかったのに。まあ…こうして話せてるからいっか！」

でも教えないなんて酷いよね～なんて
怒ったふりをする彼に笑いながら同意する

TH「だからAのこと教えてよ」

『え？ええいやそれは…』

TH「何となく自分の話をする代わりに俺らの話を沢山していそうだよね」

……確かに今までバンタンのお話ばかりしていたような気がする

TH「お、もしかして？」

『へへ…』

頷くと途端に頬を緩ませていく彼

当てられて嬉しかったのかなとほんわかしていると、距離をグッと縮められ目を合わせてきた

TH「じゃあ、俺が一番最初だ」

『へ、…』

TH「なんでもない！」

『そ…そっか！！』

なん、だったんだろう
心臓が飛び出してしまいそうだ

落ち着かせようと胸元を抑えて視線を逸らせば、
甘い低音の声が耳に届いた

TH「…ねえ、今のはファンとしてときめいたの？」

『……』

TH「まぁいいか」

頭に手を置かれて更に体温が上がる

茹でダコのように顔が真っ赤になっているに違いない

TH「ひひ、顔真っ赤。本当可愛いな～！」

『え、あ、ちょっと！』

両手でぐしゃぐしゃに髪を撫でられて軽く抵抗を
してみるが段々とこちらまで楽しくなってくる

私が抵抗したのをやめるのを見ると髪型をなおし
ながら突然口を開いた

TH「よし！では質問！」

『わ、え、質問？急だね』

TH「ユンAさんは何人家族ですか！」

『え？ええっと…4人家族？』

TH「へ～そうなんだ！兄妹？」

『その…家で飼っている子を含めてで』

TH「え、どんな子？教えて教えて！」

突然始まった質問タイムは時計の針の音が
聞こえてくるまで続いた

『…本当にあれで大丈夫だった？』

TH「ううん」

『ええ！それなら、』

TH「まだ聞き足りないってこと！もっと話したいから連絡先交換しようよ」

『でも』

TH「ファンじゃなくて、俺の友達としてでも駄目？」

残るかは分からないけど
結局IDを手に書かれて朝を迎えることになった