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すぐに手を見てみるとIDが書かれていて思わず感動をした
『すごい、残ってる!』
目が覚めたら手にIDが残っていなかったなんて
嘘をつこうと思っていたりもしたのだけど
流石に心が痛むからやめよう…
テヒョンくんの友達、だもんね
…え?大丈夫だよね、そう言われたよね?
このままだと自問自答を繰り返してしまいそうだな
意を決してIDを打ち込もうとするとホソクくんから
紙を貰っていたことを思い出した
『…先に入れておかないと変かな』
そうだよ、失礼だよね!
急いでしまっておいた紙を取り出し
ホソクくん、テヒョンくんの順番に
追加をし、軽く連絡を送ってみた
『う、緊張した……
朝早くから大丈夫だったかな』
なんて心配する必要はなかったようだ
ホソクおはようAちゃん!連絡が来なくて不安になっていたけど良かった。追加してくれてありがとう!ここでもよろしくね
テヒョンおはよ〜待ってたよ!夢の中で書いた文字は残ることが分かったね
『うわあ感動する…!!えっと』
ポチ、ポチ
緊張のあまり打っては変ではないか何度も読み直して
随分と時間をかけて送信をする
が、数分で返ってきた
あ、あれ、早いね!?
2人とも自分の部屋にいるのかな
この調子だと更に時間がかかってしまいそうで
支度を済ませることを優先させてから
またゆっくり2人に返していくことにした
今日はちょっとしたオフだったりするのかな?
かなりの頻度で返ってきて驚いている
それも特にテヒョンくん
ブー…ブー…
あ、噂をすればなんとやら
仕事中だからマナーモードにしているけどね
対するホソクくんは休憩時間に沢山返ってくる
2人とも私が緊張しないように返信してくれているのだろうな…なんて、心がほくほくした
そのおかげか少しずつ返信をするスピードが普通に
なってきたような気がする。緊張はしてしまうけれど
…念の為に名前を変更しておいて正解だったや
友人や親の名前に続いて並ぶ絵文字のリスとトラ
を見て、よくやったと心の中で自分を褒めたたえた
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作者名:翠音 | 作成日時:2020年9月16日 22時