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…多分もう夢の中だよね



ゆっくりと目を開いてみると至近距離で
満面の笑みを浮かべている彼がいて
身体が一瞬固まる





TH「さっきぶりだね、A!」

『そ、そうですね!』

TH「ねえ、覚えてる?」





あれ、…急に話変わった?何のことだろう?


首を傾げてみせると
拗ねたように口を尖らせてじっと見つめられた





TH「今度沢山話そうねって言ってくれたこと」

『ああ…』





確かに言った記憶はある

前は緊張し過ぎてあまり話せなかったからね…
よし!約束通りちゃんとお話したいな


姿勢をただすと不意に私の頬を指先で
突っついてきて思わず目を見開く





TH「もう、さっきまで覚えていなかったでしょ?」

『あ、あは…すみ、ません…』





でもそれよりも頬にある指が気になる!!


暫くして考えていることが分かったのかクスクスと
笑い、頬から指を離してまた話題を変えた





TH「Aの方が俺より歳上なんだね」

『あ、えっと実はそうで、』

TH「今まで失礼でしたね…ごめんなさい、ヌナ?」





ヌナ呼びにトキメキはしたけど
タメ口から敬語にされるのは何だか寂しい





『あ、の…気にしないでください、普通にタメ口がいいな、って』

TH「ならAもそうしてよ」

『え?』

TH「何だか寂しいもん」





もんってなんなの??可愛いね?


にしてもそっか、テヒョン…くんも私と同じように
思っていたんだ


頬を緩ませて分かった、とひとつ頷くと嬉しそうな
表情になるものだから自然と肩の力が抜けていった





TH「…うん、その方が好き」

『え?う、嬉しいけど照れちゃうな』

TH「可愛い」





何これ耐えられない、眩しい
ARMYだからサービスしてくれてるのかな

……うわあ!なんて贅沢!





TH「ふ…、っあはは!そうやってなんでも声に出すところも面白くて好きだな」

『嘘!?』

TH「うわあなんて贅沢ってね、ばっちり!」





わ、 わあ〜語尾に星がついていそう


恥ずかしさのあまり頭が正常に働かない
顔を見られないように両手で隠してやった





『…これどうにか出来ないかな』

TH「えー、面白いからそのままでいいのに」





指の隙間から顔を見てみるとあまりにも
真剣な表情で言っていたから…





『ぷ…っ、ふふ、』





なんて、軽く吹き出してしまう



もう、最初からこうやって話したかったな
過去の私を引っぱたいてやりたい!

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作者名:翠音 | 作成日時:2020年9月16日 22時

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