阿呆みたいな脱落試験 ページ9
泉奈side
「ただし、監督からの伝言があります。」
あら、当たった。しかも遠いところからエンジン音が聞こえてきた。みんな、びっくりしてる。
「300名は、少々多すぎるようですよ」
エンジン音は、上から聞こえてきた。空を見上げてみたら、
「え?は?ちょっ…ヘリコプター!!?
しかも、テニスボールが降ってきたし!」
って小声で言った。
「『ボールを250個落とす。取れなかった46名は速やかに帰れ』と」
「まじかよ!冗談じゃねぇぞ!?」
「ボ、ボールを拾え!」
ほんと、それな!てか、頭にボールがポコポコ落ちてくる…そこそこ痛い。流石、硬式ボール。中学生全員ボールは、取れたのかな?よくよく見たら1個や2個のレベルやない。多い奴で20個?30個?ぐらい拾ってるな!ま、取れなかった奴は、参加出来ないだからライバル減らすのには、打って付けかもしれないね。私的にもありがたいからどんどん、ボール取って行ってねぇ。
そして、私の頭にポコポコ、ボールが落ちるのを見てクスクス笑ってる
にしても、ボールの取り方にも個性というか性格というかなんと言うか色々と出てるね。もっとしっかりしろよ。高校生。
あれよあれよと言う間にボールは、残り1個。
さぁ、誰が取るんやろな。と言うか遅刻魔くんは、何処?誰が教えたのか知らないけどボール取れてない高校生が残り1個のボールに向けて走った。どうせ、頑張っても代表になれない奴ばっかりなのにそんなに真剣に走って何があるんだろうね。合宿に参加したってだけの功績を残したいのかな?そんなの将来的に無意味に等しいのに…
ボールを取り損なった高校生より先にボールを手にした子がいた。
「ちぃーす」
あ、遅刻魔くんこと越前リョーマが来た。
ヒーローは、送れてやってくる的な奴か?
うん、カッコイイね。情報によればアメリカからの帰国と聞いてたが…遅刻に関しては、ま、仕方ないよね。時差ボケって奴のせいかな?
最後のテニスボールは、結果として越前リョーマが取った。間に合ってよかったね。
こんな感じで阿呆みたいな脱落試験は、幕を閉じた。
その後は、面倒なことに喧嘩を吹っかける馬鹿が出現。予想通り過ぎてなんとも言えない。
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