四輪の花 ページ5
「私なんともないから降ろしていいよ？」
コツコツと彼の足音が薄暗い廊下に響く。
何もリアクションを返してくれない彼を恐る恐る見上げればサングラス越しに冷たい瞳と目が合った。
あ…やばい。
これは…
「ジョーリィ。あの、その…お、おこってる？」
少しの間が空いて彼は静かに口を開いた。
ジョ「…その質問の答えは…君がよく知っているだろう？」
「う…ごめんなさい…」
そんなこんなしているうちに彼の研究室に着いた。
ジョ「…ドアを。」
両手がふさがった彼の変わりにドアを開ける。
コツコツコツ。
中にはいるやいなや、彼は私を…
…放り投げた。
「っ！？ちょっ…うわっ！……いったあ…」
ソファーの上にとはいえいきなり…痛いし！
ジョ「ハァ…うちのお姫様はお転婆で困る。」
私の隣に座ると彼はいつも通り煙草をくわえた。
「地味に痛いんですが…」
ジョ「私がつかまなければ今頃どんな怪我をしていたのやら…クックック。まったく君には冷や冷やさせられる。」
確かにあのときジョーリィがつかんでくれなかったら無事ではいられなかった。
でも…
「っ…でもパーパが…」
ジョ「ほぅ。君は…私が負けると？」
ジョーリィの強さはよくわかってるつもりだけど…じっとしてなんていられなくて…
「…ごめんなさい。」
そんな私にジョーリィはふっと小さく笑った。
みんなは知らない優しい微笑み。
ジョ「A、君を誰にも渡しはしない…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かぐや*(プロフ) - ほよ助さん» ありがとうございます！がんばります！ (2016年4月17日 14時) (
レス) id: 2434342aa5 (このIDを非表示/違反報告)
ほよ助(プロフ) - ジョーリィメインの話が少なくて探してたんです！ありがとうございます！ 数少ないジョーリィとの夢小説だし、面白いので早く続きが見たいです！ 応援してます！頑張ってください！ (2016年4月15日 21時) (レス) id: f038fd50fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かぐや* | 作成日時：2016年1月3日 18時
