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お兄さんに促されて
困惑しながらもとりあえず立ち上がり
一歩分椅子からズレるように移動した。
意識してなかったからか
幾分ふらついたが
最近よくあるただの立ちくらみだ。
髭切「ふらつくなら腕捕まえてていいよ」
A「だ、大丈夫です。ちょっとした立ちくらみなので」
髭切「……やっぱり、腕捕まえて。
体重も預けていいから」
『いいです』『よくない』の押し問答を
体感5分ほど続けてていたが
最終的にお兄さんが少しだけムッとしながら
『そんなに言うなら無理やりにでも担ぐ』
と言い出し、それだけはやめて欲しかったので
結局有難く腕に捕まらせてもらうことになった。
会計は膝丸くんが全て払ってくれていたみたいで
払いたがりな彼らしいな
別に最後くらい別々でいいのに、と
軽く罪悪感が芽生えた。
髭切「ごめんね、少し歩くよ」
『本当はタクシー拾いたかったんだけど』
と小声で聞こえたような気がして
慌てて聞こえないふりをして
家の方面を聞いた。
聞いた感じではそこまで遠くは無いので
タクシーなんて使わなくてもいいのに
私そこまで重症に見える……？
膝丸くんにこの状況を見られることを危惧して、
ということなのかな。
確かに、別れ話をした後に
すぐ違う男と歩いてる所なんて
みたら印象は最悪になるし
しかもそれが自分の大切なお兄さんともなると
とっても怒りそうというか
本当に最低な女認定だよ……
まぁ、会いたくないだろうから
近くにもいないとは思うけど。
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美葵 - 面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2022年12月13日 20時) (
レス) id: 1084734db6 (このIDを非表示/違反報告)
万(プロフ) - すっごくドキドキしながら見てます…！！ 続き楽しみにしてます！ (2022年12月6日 10時) (レス) @page11 id: be844da8b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こまめ | 作成日時：2019年12月25日 0時
