Bad 34. ページ38
「…つーわけで、
さっき悪かったな」
「……あ、あぁ」
謝るといっても、当の本人がいないんじゃ意味がない。
兵団内を白い眼で見られながらふらふらと捜し歩いていると
曲がり角を曲がってきたミケがいた。
ミケに声をかけ、えっと……モブ…ラットさん?の部屋を聞き、案内してもらい、
現在モブラットさんの部屋です。
「…それじゃ、誤解が解けてよかった。
失礼するよ、モブラット」
「……モブリットですけど」
「あぁ、すまんね、モブリット」
ビキッとただでさえ冷たい空気が氷河期に入ったように凍った。
痛い視線から逃れるように部屋を出て、一息ついてまた歩き出す。
そしてさほどモブリットの部屋から遠くなかった自室に入り、クローゼットを開ける。
「さ、仕事だ」
仕事用の黒いフード付きのコートをばさりと羽織、うさぎを机の上に座らせる。
「……行ってくる」
窓から木に飛び移り、町中の暗闇に消えるその姿は巨大な烏のようだった__________
44人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カルク(プロフ) - 菜央さん» ありがとうございます!頑張りますね( *`ω´) (2015年1月7日 15時) (レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - カルクさん» 頑張ってください!応援してます! (2015年1月7日 2時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
カルク(プロフ) - 菜央さん» コメントありがとうございます! 頑張って期待にお応えできるように更新します! (2015年1月6日 22時) (レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - 気になる・・・ (2015年1月6日 4時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カルク | 作成日時:2014年12月4日 20時