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021 話戻るけど来るぞ!って喋ってたエルドの台詞、未だに来るドン!って聞こえるの笑 ページ23

『………………っ……遅かったか。』



全速力で移動していたAは、血だらけで倒れているリヴァイ班と………無惨な姿で…浅く息をする部下……アレンを見つけた



彼の隣に降りれば、アレンはAへと必死に手を伸ばして……微笑みながら事切れた


『………くっ…………ヴ……ゲホッ……ゴホッゴホッ………はぁ……は…ぁ………う……っく………。』


血を吐きながら、Aは泣き崩れた



しかし…立体機動装置の音が聞こえ、すぐに立ち上がった


「お前、エルヴィンと一緒にいたはずだろ。なん……、アレンも死んだのか。」


驚いた表情で現れたのはリヴァイだった


泣いた様子のAの足元には、微笑んだまま事切れたアレン


それだけで、今回の壁外調査で彼女の部下が全滅したことが理解出来た


『…さっきまで、生きてたわ。……最後に彼は笑ったの、だから……私はまだ戦える。』


泣いた跡が残るAの頭を、リヴァイは撫でるのだった


『女型の巨人は恐らくこの先にいる。リヴァイ、女型の巨人からエレンを引き離す……協力してくれるわね?』


力の籠った瞳に、リヴァイはこくりと頷いた


立体機動で向かう途中、リヴァイが口を開いた


「女型の巨人は殺さずに…か?」


『えぇ、皮膚を硬質化させる能力がある以上、下手に手を出さない方がいいかもしれない。…もし仮にだけど女型の巨人を倒せたとしてもその先、他の巨人相手に戦う体力が戻っているとも限らない。』


出来ることなら逃さずに中身ごと殺してしまいたかったが、今はエレンを優先させたかった


彼らと……アレンが生かした命だ


最後まで守ると、アレンやカレン…そしてメルとロイド、これまで散っていった部下たちに誓った


「了解した……オイ、あそこにあるのはエレンの死骸か?」


リヴァイの声に、前方を見たAはエレンが既にいなくなった巨人の抜け殻と理解した


「齧り取られてんな。」


うなじを齧り取られている為、女型の巨人に食われたのだと思う二人は先を急いだ



『…っ!リヴァイ、私が女型を引きつけるからあの子を一旦引き離して!』


女型の巨人と戦う1人の兵士…ミカサを見つけたAは、一人囮となってリヴァイに引き離してもらった


「あなた方は…!」


驚いた様子のミカサに、女型の巨人から離れたAも合流した



『この距離を保って!』


そう言ってから彼女とリヴァイは作戦を告げた

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作者名:タチバナ | 作成日時:2021年6月27日 0時

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