悪魔ですか？なんて聞かなければ良かったのに２

期待しちゃっていいのかな？ ページ31

まぁ、そんな事は大事ではなくてですね。

言い訳はどうするって話だよ。
というかセバスチャンって誰⁉ほんとに。
自分でもわからないのにどう説明すれば…、



だがしかし、そんな考え込む時間なんてないので








『いや…、あ、ああ、アニメのキャラでセバスチャンって言う執事がでてくるんですよー。そのキャラの衣装がとても良くて…。アッハハハっ…。』









今絶対に目が泳いでると思うな、私…。




まぁ、ポジティブに行こう！ポジピースに行くぞ！




『じゃ、そういう事なんで。私は家に帰ります。さよなr……』




「待ってニーナ！」



そう言ってシエルは私の手首を掴む。







oh…………。






きっと、これが少女漫画とかだったら周りの背景とかにはキラキラがついて、さらにはヒロインは〈ドキッ〉みたいな文字があっていかにもうぶな感じの可愛い？からかいたくなる女子…的な風になってるんだろうけどさ？





残念ながら、この話は少女漫画ではない。






だって、ヒロインの人選が最悪だったからだ。


こんな、社長見たいなスパダリが……しかも年下。の子がさ？待ってってヒロインの去り際に言ってきたらさ？






死にますよ？(尊死)






でも、私の心は全く社長の行動にときめかないらしい。









いや、訂正。全くの嘘ついた。









内心、すげぇときめいてる。
何このかわいい子⁉私を殺したいのかっ‼
そしてなんでお前はそんなに顔がいいんだっ！しかも声も良すぎる。
もう、ショタになったシエルを見たい。








そんなこんなで私は内心そんな風に思ってたんですよ。社長の事を。


ただ、表に出ないだけ。いや、表に出さないから…。だしたらキモいしオタクだし、引かれるし…。




うん。



「ねぇ…、ニーナ。








………………………これから少し時間…ある？」









『じ、時間…ですか？』





なになになに、期待しちゃっていいのか??





『ありますけど…』





「じゃあ、









少し、仕事の事で手こずってて……」








うん？





「だから仕事の手伝いを一緒にしてくれないか？」









あっ…、






そういうことねー(真顔)






うんうん。分かってたよ。
私をデートなんて誘う人なんていないよね。
どーせ、私を社畜に戻したいんだろ‼



…………いや、ごめん。言い過ぎた。





『わかりました！任せてください！」


さて、今の私は笑えてるだろうか。

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