入学式7 ページ8
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夏希「先ほど、今期は例外があると言ったことを覚えてますか?並びを見れば察する人がいるかもしれませんが、それは○○学科です。○○学科には3年生の担当者が不在になっています。
個人情報なので理由は言いませんが、嫌な事情とかでは全くないので安心してください。なので、特例ではありますが…」
『?』
夏希「○○学科の新1年生から学生執行部を今から募集します!」
『!!』
でも学生執行部って、新入生に学校のことを教えるんでしょ!?そんなの、入学して1日…いや、半日の私達ができるはず…
夏希「もちろん今日が入学初日なのに、面接日までに独学してこいなんて言いません。ていうかそんなの無理ですし。だから面接希望者には、大学の色んな情報を書き記したノートを渡します。希望者はあとで取りに来るよーに。
まぁ、勧誘はここまでなんだけど…。個人的な考えを言うと、1年から学生執行部を経験できるのは、今後の人生にかなり役立つと思うわよ。○○学科の新入生はかなりラッキーだと考えていいんじゃないかしら。
…以上で学生執行部の紹介を終わります」
壇上の先輩たちが頭を下げ、舞台袖に入っていく。光原先輩も…。
自然とその背中に目がついていく。最後まで見ていたいと脳が叫んでいるような、そんな感覚。
律「すごかったね、学生執行部。他のサークルとかとは温度が全く違うって感じだ。春野さん、どうするの?ノート取りに行くの?」
『うーん…』
学生執行部、すごくやりがいがあって楽しそう。それにきっと、光原先輩に近づくには学生執行部に入るのが一番いいんだろう。
でも…そんな邪な気持ちがあるのに、入りたいなんて思っていいんだろうか。学生執行部にはきっと本気で入りたいと思う人が沢山いるはずで…。
その人たちの中に私みたいなのがいたら、どう思われるんだろう。
律「迷ってるの?」
『…うん』
律「意外だね。そっか。話聞いてるとき、すごく目がキラキラしてたから取りに行くもんだと」
『それは…』
光原先輩を見てたから
律「木村先輩だっけ?すごかったもんね」
『え?』
律「え?春野さん、木村先輩の話を聞いててすごく楽しそうだったから。…あれ?違った?』
木村先輩…。確かにすごくカッコよかった。威圧的な言葉でも態度でもないのに、自然と身が引き締まって、真剣に聞かなきゃって思った。…学生執行部に入れば私もああなれる?
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みびみやこ(プロフ) - チックタックさん» コメントありがとうございます!書きたいことが多すぎて中々発展しなくて申し訳ないのですが、そう言ってくださると嬉しいです!こだわっていきたいと思います!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月23日 18時) (レス) @page42 id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
チックタック - 話の内容がすごく作りこまれている! (2021年9月23日 14時) (レス) @page43 id: b901e895c9 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 面白い!?!?ありがとうございます!少しずつではありますが進めていきます!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - すごくおもしろいです!無理のない範囲で更新頑張ってください (2021年9月17日 20時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - にら。さん» 返信遅くなり申し訳ございません。好きというコメントありがとうございます!これから定期的に更新していければと思いますので、読んで下さると嬉しいです!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月14日 18時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みびみやこ | 作成日時:2020年9月18日 23時