入学式6 ページ7
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「基本的には、同じ学科の先輩2人が、同じ学科の後輩に教えていきます。…まぁ、学生執行部が責任を持ちあなた達を大学マスターにしますので」
『(大学マスター…?)』
「では1人ずつ自己紹介をします。まず私が、□□学科2年の木村夏希(きむらなつき)です。では、次」
『(2年!?あんなにずっと堂々と話してたのに、たった1つだけしか年変わらないの!?木村先輩か…。覚えとこ)』
そういって、次々に挨拶が終わっていく。…あの人の番に、近づいている。未だ、○○学科の担当の先輩は出てきていない。
先輩の名前が知れる。そして、もしかしたら○○学科の担当かもしれない。いろんな意味でドキドキしていた。
そして…残りは彼1人。気のせいかもしれないが、他の新入生たちがざわついている。
『(早く声が聴きたい…!名前が知りたい!どんな人なのかを…!)』
?「皆さん、こんにちは」
『!!』
…初めて聞いた声なのに。すごく心地良くて、耳に入ってくる。もっと聞いていたい。
そう思うからこそ、他生徒のざわめきをうるさく感じてしまう。なんかさっきよりうるさくなってる気がするし…。
?「えー…2年の光原紘基です!所属兼担当学科は、○○学科です」
『うちの学科だ…!みつはら、こうき…さん』
律「…」
「光原紘基だって…」
「えー、ガチで?」
『?』
光原紘基さんが名前を言ったことで、さらにざわめきが増す。
『(なんでだろう…。…ハッ!もしかして!)』
私みたいに、光原さんに一目惚れした生徒が大量にいたんじゃ!??あのカッコよさだもん、そりゃ居るわ!!まずい、まずいぞ…!
『ど、どうしよう…?』
律「?なにが?」
『私、全員を超える魅力なんて1つも持ってないのに!!』
律「……え?」
紀元くんは私の言葉にきょとんとしているが、断じてそんな場合ではないのだ。何か手立てをしないと…!と、とりあえず光原さんはうちの学科担当だから、少しはリードしてるよね??あっ、同じ学科の中のライバルが居る可能性もあるのかぁぁ!!
夏希「はいはい、静かに。あなた達はもう大学生なのよ?大人に片足入ってんの。こんなことくらいで騒がない」
木村先輩の冷たい声で一気に騒ぐ声がなくなる。
すごい…別に、大声出したとかすごい剣幕で怒ったとかじゃないのに、自然と皆が静かになった。
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木村夏希
学生執行部の2年生。夢主とは別学科。一人称:私
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みびみやこ(プロフ) - チックタックさん» コメントありがとうございます!書きたいことが多すぎて中々発展しなくて申し訳ないのですが、そう言ってくださると嬉しいです!こだわっていきたいと思います!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月23日 18時) (レス) @page42 id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
チックタック - 話の内容がすごく作りこまれている! (2021年9月23日 14時) (レス) @page43 id: b901e895c9 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 面白い!?!?ありがとうございます!少しずつではありますが進めていきます!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - すごくおもしろいです!無理のない範囲で更新頑張ってください (2021年9月17日 20時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - にら。さん» 返信遅くなり申し訳ございません。好きというコメントありがとうございます!これから定期的に更新していければと思いますので、読んで下さると嬉しいです!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月14日 18時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みびみやこ | 作成日時:2020年9月18日 23時