氷鷹家の長女 IV【あんスタ】 (ページ20)

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＊笑ってページ20

二年前

零side

『れおくん！セナ！！』

ずっと、見ていた

我輩は、見ているだけでよかった

Aの言葉を借りるなら。本当に…あの小さな女の子は、我輩の【光】じゃった

『ふふっ……でね！！』

…取られた……と、思ってしまった

諦めようと思ったこともある

…でも

『零くん！！！』

どうして話しかけてくるんじゃ

どうして諦めさせてくれないんじゃ

零「……うるせーよ、チビ」

『なんか言った？？？？？？？？？？』

零「ナンデモナイデス」

『あは…！』

「なぁ、あの子…」

「あぁ、例の…やっぱ可愛いよなぁ」

『………』

Aはどんなことを言われても笑ってた

何も気にしてないかのように

零「おい」ギロッ

「「ひっ」」ダッ

『……いいのに』

零「ヒソヒソ言われるの苦手だろ」

『！……ありがとう』へにゃっ

お前の笑顔を守りたい

そう思ってる奴は山ほどいるだろう

一年前

零「遅かったな？」

『なに、して』

零「…俺は、ちょっと海外に出てくる」

『なんで』

零「…天祥院にしてやられた」

『っ…！！！』

零「お前は、何もするな。巻き込まれるな。誰かが倒れても、手を差し伸べるな」

『なんで零くんは私だけっ！！！！！！！！』

大切だから

零「…お前は、笑っていればいい」

渉「そんな愛情の込め方じゃいつか嫌われますよ？零」

零「俺は別にあいつに愛されたいわけじゃない。まぁ、そうなればいいけどな……俺は、あいつを傷つけたくないだけだ」

渉「…ふーん……？」

零「…あいつが自分から巻き込まれに行ったら、止めてくれ。頼んだぞ」

渉「私に嫌われろと言うのですね！！！！…いいでしょう☆Aさんは私にとっても大切なお方ですからね」

お願いだ。笑っててくれ