姉になりたかった少女の話【あんスタ】

遅かった ページ28

レオ「〜♪」


おれは、天才だ


誰よりも天才で、誰よりも……


……おれは、やらなくちゃいけないことがある


この前は逃げちゃったから



スゥッ『〜〜♪〜♪』


レオ「……ぇ」



『…レオ』


レオ「A……」


言え


ずっと、言えなかった言葉を


『逃げないで、くれるのね。……あのね、私』


言うんだ！！



レオ「っごめん！！！！！！！！！！！」


『…は？？』


レオ「……突き放すような言葉言って、ごめん！【友達】なのに…ほんと、ごめん！！信じなくて、ごめん！おれは…おれはっ」


『どうして、あなたが謝るの…？どうして』





分からないわ


私は、ずっとあなたに謝りたかった


でも…あなたも私に謝りたかったの？


レオ「この前は逃げたけど…あれは、びっくりして。おれは……おまえを【壊した】ことに」


『……やっぱり、壊れてるように見える？』


レオ「！」


『…おかしくなった、ううん、おかしいのは昔から……自分でも分かってるわ。そんなことくらい。でもさぁ…家族も守れない、仲間も守れない、【友達】も守れない……私はどうしたらいいの？？…歌うしか、ないじゃない』


レオ「……おれは、おまえのことが大好きだ。誰がなんと言おうとも」


『…ありがと。でも、もう【友達】には戻れないよ。私は……もう、一人だから』








レオ「……全てが、遅かったのか」

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