第121話 ページ29
あの後聞いた話だけど、お母さんが私を産んだのは16歳の頃だったらしい。なんと今の私と同い年。そりゃめちゃめちゃ驚いた。
お母さんは中学生の頃から、家が貧しいからといって簡単なバイトをいくつも掛け持ちしていた。
そして、中3のある日、今の仕事に出会った。
一度で、他とは比にならないほどの給料が手に入った。早朝の新聞配達だけを残して他のバイトは辞め、その報酬に依存していった。
そして、ある客が残していったのが私。妊娠が分かった時には、お母さん…つまり、私から見た祖母に相談した。
________が、話を聞いてくれなかった。
そんなときに唯一相談できたのが、こんそめのお母さんだった。そんな昔からの仲だったなんて、さっき初めて知ったけど。
そして、私は無事病院で産まれた。
それからは、高校も中退して私を育てた。もちろん親に金を縋ることもできないので、1人で稼ぎながら。
物心もつかない年齢だったので覚えていないが、たまにこんそめの家に預けることもあったらしい。
sm「俺は覚えてるよ？」
『嘘つけ』
sm「いや、なんとなくだけどAが俺におもちゃ取られて泣いてたの覚えてる」
『クソガキじゃねぇか』
…とまぁこんな感じで、お母さんの事を初めて詳しく知ったわけだけれど…
『…レウ？』
ru「…はい…」
『………はぁ、まぁしょうがない。許してやるかぁ…』
私の事となるとすぐに無理しようとするから、この従兄弟は目が離せない。ましてや今回なんて、あんな早朝からあやのなんとかを呼び出したらしいし。それもたった1人で。馬鹿なの？
『もー…私の事があったあとなのによくあいつ利用しようなんて思ったね』
ru「…だって俺らまだ誰も免許持ってないし…」
『そーゆー問題じゃなくて…！』
正座するレウの両頬をつねってやる。
『…無理すんなって言ってんの』
『私のために誰かが傷つくのが1番やなの。知ってるでしょ？』
ru「…まぁ…うん…」
『だからやめて？私も心配させないように気をつけるから』
ru「…じゃあちゃんと相談してよね」
『はいはい』
大丈夫。もうそんなことわかってるよ。
kg「…やっぱちょっと悔しいね」
yk「うん…でもいいじゃん。Aが幸せなら」
2人は、幸せそうに微笑むAを優しく見つめながら言った。
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舞コンブ神楽(プロフ) - もっちもっちさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました…！ちなみに今も(かなり亀更新ですが)長編や短編を書いてるので、もし良ければ読んでみてください！ (2022年10月20日 23時) (
レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
もっちもっち(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!つい最近読んだよですが、面白すぎて2日間で終わってしまいました!!!さらに面白い作品が出ることを期待しております！ (2022年10月20日 21時) (レス) @page32 id: 5d1b6c9e6e (このIDを非表示/違反報告)
舞コンブ神楽(プロフ) - クラインさん» そんな感じです！子供ちゃんも、もしかしたらハチャメチャな未来になるかもですね…！こちらこそ、ここまで読んでいただきありがとうございました！！ (2022年6月21日 23時) (レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
舞コンブ神楽(プロフ) - くろもち@華月さん» 楽しいと感じて貰えてとても嬉しいです(*´˘`*)最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年6月21日 23時) (レス) id: 7865aa888d (このIDを非表示/違反報告)
クライン(プロフ) - 完結おめでとうございます。夢主ちゃん達みんな幸せになってくれてよかったです。この先は子供ちゃん×zmさんって事であってます？？？そんな未来を想像しながら生きていきます。ここまで本当に、お疲れ様でした！！素敵なお話をありがとうございました！！ (2022年6月21日 19時) (レス) @page32 id: 2e57063caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞コンブ神楽ﾁｬﾝ | 作成日時：2022年5月1日 17時
