29 神楽小夜 ページ32
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「ようやく辿り着いた...はは、ははは、ははははは...。」
駄目だ、天宮は完全におかしくなってる!
このままじゃ天宮も救えない...!
「島崎ユウトさん、無駄な抵抗はやめて、Gクラスに戻りなさい。」
「島崎ユウトさん、無駄な抵抗はやめて、Gクラスに戻りなさい。」
天宮とGクラス学生はじりじりと俺たちに近づき、Gクラス学生は機械のように言葉を繰り返していた。コイツらはヨージの命と同時に、俺を如月学園に戻す気だ。
もう二度と戻りたくない!
あんな所で二度と同じ過ちを繰り返したくない!
「島崎ユウトさん、無駄な抵抗はやめ...」
「戻るかよ愚図共が!」
「...。」
反抗する俺の言葉を聞いて、Gクラス学生は足を止めた。戻るのか?それとも反撃か?今は武器を持っていない状態だ。コイツらは素手で倒せるような奴らじゃない。何か仕掛けてくるはず...。
「天宮マイさん、池田ハルを思う存分殺しなさい。」
...は?
「い、いいの?本当にいいの?」
「はい。そうすれば貴方も“コウア学園“に入学させ、Sクラスに入れてあげます。
勿論、貴方の想い人を連れて。」
「よ、ヨージさんを!?私と、コウア学園に!?」
...コイツら何を言ってるんだ?
コウア学園って何だ?如月学園じゃないのか?
それに何で天宮を学園に誘う?
コイツらの目的は何なんだ?
「い、池田、先輩、アンタなんか、お前なんか、し、死ね、死ねえ!
私はアンタを殺してSクラスに入る!そしてヨージさんを私のモノに!!私のモノにいぃ!!」
ギュイイィィィンン!!と大きな音を立てて、
天宮は狂った笑顔でチェンソーを振り回してハルにおそいかかる。
ハルは突然の状況に戸惑っていてその場に固まっている。このままじゃマズイ!!俺は今度こそハルを庇おうとした。
ハルを自分と一緒に突き飛ばして、床に倒してしまった。どちらにせよ避けれたことに代わりはない。
「そ、そうだ、ヨージさんを、バラバラにして、私のものに...!」
「ヨージさん!」
「敦くん、早まるな!」
クソ!今度はヨージか!
そう心の中で思っていると、敦がヨージを助けようと掛け走る。その時だった。
プシュー...。
突然煙が辺りで立ち込め始めた。天宮もそれに驚き足を止めた。これは催眠ガスだろう。吸わないように必死に口を抑えたが、眠気におそわれ、俺達は気を失った。
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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 12時