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28 神楽小夜「インフル二度となりたくねえ...(´・ω・`)」 ページ31




俺は太宰と敦を連れてトレーラーに戻った。
天宮マイを撒いて来るらしいが、
無事にくるのだろうか...。
アイツはハルを殺そうとしている。
それは本人の意思なのか、
それとも誰かの暗示なのか、
俺にはよくわからない。

「ユウト君おかえりー。
そろそろ包帯替えた方がいいんじゃない?」
「そうだな。まあ少しずつ治ってきているが、
一応替えてくれ。」

なんて言っているが、
正直未だに背中の大きな傷は治らない。
あれ以来オミに包帯を巻いてもらっている。
学校で着替えてる時に野次馬共に見られて、
どう理由を言えばいいのかわかんなかったものだ。
これ程大きい傷を背負うことなんて、
一般人はあまりないだろう。

「いででで...。」
「だ、大丈夫ですか!?」
「敦くん、彼なら大丈夫だ。」
「ほ、本当ですか...?」
「あ、ああ、俺は慣れてるから、心配するな。」

なんせ、如月学園のGクラスに上った人間だからな。戦闘能力はそこで得たものだから、傷なんざ全く痛くない...というのはあの時の俺の考え。今は物凄く痛い。

「あ、ハルさん。」
「ハル!?いででで...。」

悪いタイミングでハルと芥川が中に入った。
ヨージが入れたんだろう。
俺今包帯巻いてんだが...上半身脱いでんだが。

「え、ユウト、何で上脱いでんの///!?」
「...太宰さん、いたんだ。」←気にしてない
「違う!傷の手当だ!勘違いすんな!」

そしてヨージがこちらの様子を見て、
思わず出た悪い大人が言いそうな一言。

「本当に2人とも似合ってるね〜。
いっその事付き合っちゃえばいいんじゃない?」
「「はああああぁぁ////!!?」」

本当お前ってやつは!!
前の遊園地に誘う電話もお前のせいで気まずかったからな!
本当に悪い大人は嫌いだ...。

「ま、お子様にはまだ早いか♪」
「うわっ、よ、ヨージさん!」

ヨージがハルの頭をわしゃわしゃと撫でた。
ハルは顔を赤くしている。
っつうか離れろ!気持ち悪いんだ!←
というか...天宮撒いて来たんだろ!
このタイミングで来られたらまずいんじゃねえか...。

そんな嫌な予感はすぐに当たった。
バタン!と大きな音を立てて扉を開く音が聞こえ、そちらを見ると、天宮マイ...と如月学園の学生と思わしき奴が来た。
黒い制服...まさか、Gクラス!?
Gクラスの学生は奇妙な仮面を付けていた。
天宮を見ると、天宮の手にはとんでもない物が握られていた。

ギュイイィィィンン!!


それは、紛れもない大きなチェンソーだった。

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作者名:神楽小夜・コハル | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月14日 12時

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