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「……それより先生、どうしてここに?」
呑気に連写を続ける五条にAが声をかけると、「あぁ」と連写を止めた。
スマホを弄りつつ、Aと伏黒に言う。
五条「さすがに特級呪物が行方不明となると上が煩くてね。
観光がてらはせ参じたってわけ」
「で、見つかった?」とスマホから顔を上げる五条。
それからAも思い出したように伏黒に顔を向ける。
伏黒「…………」
だが伏黒は、その質問に答えなかった。
顔を伏せる伏黒に、Aが眉をひそめる。
そのとき。
悠仁「………あのー………………」
今の今までほったらかしにされていた悠仁が、おそるおそると言った風に声をかけた。
「ん?」と五条が悠仁に顔を向ける。
悠仁は言った。
悠仁「……ごめんそれ、
俺、食べちゃった」
「「「…………………」」」
3人の間に沈黙が流れる。
五条「…………………マジ?」
悠仁/伏黒「「マジ」」
五条の言葉を、悠仁と伏黒が反復させる。
Aはぽかん、と口を開けて状況理解に追いついていないようだった。
そんな中、
五条「……………」
五条は悠仁に近づいた。
悠仁「………?」
ズイ、と顔を近づけてくる五条に悠仁がきょとんとする。
「んー……?」と何やらうなっていた五条だったが、やがてははっと笑った。
そして。
五条「______ほんとだ、混ざってるよ。ウケる」
口元に笑みを浮かべて、悠仁からそっと離れた。
…なんというか、距離感が変な人だなと悠仁は思う。
そんな悠仁へ、五条は声をかけた。
五条「体に異常は?」
聞いてくる五条に、悠仁は「特に」と体を見下ろしながら答える。
五条はなおも聞いた。
五条「“宿儺”と変われるかい?」
悠仁「すくな??」
初めて聞く異名に、悠仁は片眉を下げる。
五条「君が食べた“呪い”だよ」
悠仁「あー…うん、多分できるけど」
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亜麻 - 更新頑張ってください!応援してます! (2022年5月2日 16時) (レス) @page19 id: 3ecc151c1c (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 面白いです!っと・・・またプスメラウィッチがいる!作者さん。こいつの言うこと聞かなくてもいいですよ。どこにでもいます。呪術廻戦のコメント欄で毎回おんなじコメントしてます!私は応援してますね(・∀・) (2022年2月14日 20時) (レス) id: fef02b0b38 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - かふぇもかさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。楽しみにしています。 (2022年1月31日 10時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - かすみさん» わわわ!嬉しすぎて感激の嵐です…!ありがとうございます、作者なりに頑張ります!! (2022年1月21日 20時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - 少しずつの更新でもとてもとても嬉しいです!!ゆっくり、主様のペースで良いので頑張ってください!! (2022年1月20日 23時) (レス) @page18 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かふぇもか | 作成日時:2022年1月11日 7時