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***








「…ん…っ?」




あれ、私いつの間に寝てて…。




「痛っ」




体中痛すぎる。
でも所々に湿布とか絆創膏が貼ってあった。




「…!」


マ「…」




隣を見ると佐野くんがこっちを向いて寝ていた。
てことは私今佐野くん家に居るのか。




「…」




さっきまでの事を思い出す。
私は不良と喧嘩した後に佐野くん達に会って、
そしてそのまま佐野くんと喧嘩して負けた。


この体の痛みが佐野くんとの差を物語る。
私は佐野くんみたいにはなれないんだね。




「…はぁ」




このやるせない気持ちを
どうしたらいいのか分からない。




「…った」




私はゆっくりと体を起こしてみたけど、
フラフラしてる。


自業自得だ。




「…」


マ「…ん…」


「!」


マ「んー…」




隣で佐野くんがモゾモゾ動いている。
お気に入りのタオルケットを探しているのかな。


私は床に落ちていたタオルケットを拾おうとして
佐野くんの上から床に手を伸ばした。




「っ!」




でもやっぱり体が痛くて、
そのまま佐野くんの上に倒れてしまった。




「あっ…」


マ「んんっ」




佐野くんが目を擦りながら私の方を見た。




マ「…」


「ご、ごめん佐野くん…起こしちゃった…」


マ「…A…」


「えっ!ちょっ…!」




名前を呼ばれた途端両腕で体を引っ張られ、
佐野くんの腕の中に収まった。




マ「…好き」


「あ、あの…」




ちょっと色気あるのにドキドキしてしまって、
全然動けなかった。




マ「…」


「…」




このまま寝てくれないかな。
って思ったんだけど…。




「んっ」


マ「…」




いつもタオルケットこねくり回してる手が
私のお尻掴んできた。




「ちょっと…佐野くんっ…やめてよ」


マ「…」




手つきがいやらしすぎる。
思わず出そうになる声を必死に佐野くんの胸板で殺した。
でも体が反応してしまう。




マ「…」


「…」




寝れないよこれじゃ。



















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時

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