note 615 ページ16
***
そして学校に慣れ始めた頃、
私にもようやくちゃんとした友達ができ始めた。
『ねーねーそれどこで買ったの？』
「駅前。お姉ちゃんがオススメしてくれたお店だよ」
『いーなー私も行きたい！』
「可愛いもの多いから今度行ってみてよ」
『うん！』
皆普通に話してくれるようになって私も安心。
『ねー社ちゃんいるー？』
『ん？なんか呼ばれてるよ』
「？」
『ちょっと来て！』
でもたまに男の子から呼ばれることがある。
「ちょっと行ってくるね」
『はーいっ』
大体予想はついてるけど。
「なに？」
『あ、あのさ！今度休みの日に映画行かね！？』
「？…私たちそんな仲じゃないよね？別な人誘った方がいいよ」
『俺は社ちゃんと行きたいの！』
「そんな一方的に言われてもお断りだよっ。それじゃ」
『なっ！ちょっと待ってよっ！！』
「…」
しつこいの嫌い。
私は肩を掴まれたのでその手を掴んで捻った。
『いたたたたたッ！！！』
「気安く触んないで」
『分かった！ごめんってえ！！』
「次触ったら殺すよ」
『ホントごめんってぇえ！！』
「…」
情けない。
やっぱり強い人が好きだな私。
「それじゃっ」
『うぅ…』
例えば佐野くんみたいな。
『ふぅぅ…』
『おいお前すげージャン！！よく話しかけたな！？』
『うおーー！俺も捻られてぇ！！』
『いやーめっちゃ力強かったけど社ちゃんだからOK！！』
『絶対手ぇ洗うなよ今日！』
『もちろん！！！』
『俺も明日やろ〜！！』
ただ一部の強烈なファンの間で流行った気色悪い行動に
私は気付いてなかった。
マ「へー何それ面白そーじゃん俺ともやろうよ」
『あぁお前もっ……マ、マイキー！？！？』
『ゲッ！！』
『な、なんで昼間から起きてんだよ！』
マ「なんで？お前らうるせぇから起きちまったんだろうが」
『あ、はは…』
『それは、すまん…』
マ「んー？うぜぇから殺す」
『『『はぁ！？！？』』』
マ「ふふっ」
そしていつもクラスに戻ると廊下から悲鳴が聞こえる。
マ「よーしゴミ掃除終わりっ」
『く、くぅ…』
『いでぇ…』
『げほ…』
マ「テメェら二度と人の女狙うんじゃねーぞっ」
『『『ご、ごめんなさい…』』』
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年3月6日 2時
