検索窓
今日:19 hit、昨日:20 hit、合計:19,554 hit

note 601 ページ2

***







「…?」




あれ、また私寝ちゃってた。
今何時だろてか佐野くんは…。




マ「…」


「へっ」




立ち上がろうとしたら、
隣に佐野くんがいた。




「さ、佐野くん…」


マ「…」




完全に寝落ちてる。
でもなんでここに…。


とにかく移動させなきゃ。




「佐野、くん…ほら、立って」


マ「ん…んん」


「よいしょ…」




私は佐野くんの腕を肩に回して立ち上がらせ、
ゆっくりと移動させた。




「ちょっと待ってね」


マ「…」




言うて自分もまだ足ガクガクしてる。




「よし」




布団をずらして、
ベッドの上に佐野くんを横にならせた。
上から布団をかけてこれでよし。




「…」




私があそこに居たから来てくれたんだよね。
いじわるだけどほんとに良い人。
ごめんね寒い思いさせて。




「…ふぅ」




私は、何がしたいんだろうな。
でも佐野くんが笑っててくれればそれで良いのかも。


佐野くんは恩人だから。
大切にしたいと思う。




「っ…」




笑顔にしたい。


それが私の目標で、
ずっと前から心に刻まれてる言葉。


それより先は何故か、
立ち入ることを禁じられているような気がして。


だからそういう話になると、
途端に訳が分からなくなる。


きっと私は佐野くんが好きで、
応えなきゃいけないはずなのに。




「…」




私は私じゃない誰かの影響を受けていて、
先に進めないんだ。



















***

note 602→←note 600



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。