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***
「…?」
あれ、また私寝ちゃってた。
今何時だろてか佐野くんは…。
マ「…」
「へっ」
立ち上がろうとしたら、
隣に佐野くんがいた。
「さ、佐野くん…」
マ「…」
完全に寝落ちてる。
でもなんでここに…。
とにかく移動させなきゃ。
「佐野、くん…ほら、立って」
マ「ん…んん」
「よいしょ…」
私は佐野くんの腕を肩に回して立ち上がらせ、
ゆっくりと移動させた。
「ちょっと待ってね」
マ「…」
言うて自分もまだ足ガクガクしてる。
「よし」
布団をずらして、
ベッドの上に佐野くんを横にならせた。
上から布団をかけてこれでよし。
「…」
私があそこに居たから来てくれたんだよね。
いじわるだけどほんとに良い人。
ごめんね寒い思いさせて。
「…ふぅ」
私は、何がしたいんだろうな。
でも佐野くんが笑っててくれればそれで良いのかも。
佐野くんは恩人だから。
大切にしたいと思う。
「っ…」
笑顔にしたい。
それが私の目標で、
ずっと前から心に刻まれてる言葉。
それより先は何故か、
立ち入ることを禁じられているような気がして。
だからそういう話になると、
途端に訳が分からなくなる。
きっと私は佐野くんが好きで、
応えなきゃいけないはずなのに。
「…」
私は私じゃない誰かの影響を受けていて、
先に進めないんだ。
***
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時