note 363 ページ14
***
女の子同士なのに距離の詰め方が異常。
濡れたシャツの上から体を触られる。
千「来る気になったか?」
「や、だ」
千「…」
止まらない千咒ちゃんにどうしていいか分からない。
でも苦しくて私もこのままだとっ…!!
そう思っていると突然千咒ちゃんの動きが止まった。
「ゲホッ…」
千「社」
「はぁ…っ、なに」
千「なぜジブンを殴らない?」
「っ?」
千「抵抗が少なすぎる。お前は今ジブンに勝とうとしていなかったな」
「…」
千「ジブンが女だから殴らなかったのか?それとも他に理由があるのか?」
「…私はそういう事したくない…」
千「…甘いな社」
「そう、だから私は止めといて…」
千「ますます気に入ったよ」
「ハ??」
千「お前は殺られたら殺ると言うより目的と理性を持って戦いをするようだな。その上ジブン相手でも引くことなく手も出さない。凄いな社」
「いや全然凄くないんですけど…」
千咒ちゃんに勝てると思えないし、
私にはこの子と戦う理由がない。
千「お前みたいなしっかり者は大歓迎だ。うちに来い」
「だからっ!」
千「嫌ならまずはジブンと友達になれ」
「えっ…?」
千「ジブンのことをもっと知ってもらえればいずれお前も梵に来る気になるだろ」
「いやそれは分からないけど…と、友達くらいなら…」
千「ふっ。熟甘いな社。だがお前みたいな優しい女は好きだぞ」
「ありがとう…?」
千「…ふふっ。手荒な真似をしてすまなかった」
「あ…いや大丈ヘクチッ」
千「?」
「…風邪引く前に今日は帰ってもいい…??」
千「あぁ…送ってく」
「ありがとう」
千咒ちゃんと和解?したら送って貰うことになった。
2人で相合傘をしたんだけどなんか女の子とこーゆーことするの初めてで逆に緊張した。(顔めちゃくちゃ綺麗だし)
「そういえば千咒ちゃんは何歳なの?」
千「高2の17だ」
「年下なの!?」
千「そうだぞ」
「…っ」
まさかの年下…。
私前世でどんな事したら年下の女の子で、
暴走族のトップから狙われる事になるんだよ。
でも年下か、
なんかエマちゃんみたいだな…。
なんか思い出したら泣けてきた。
***
387人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sちゃん(プロフ) - もふゆさん» もふゆさんコメントありがとうございます!愛読めちゃくちゃ嬉しいです(;_;)頑張りますね!! (2021年10月12日 12時) (レス) id: 445c9760d6 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 本当に好きです!ずっと読みます、愛読してます、これからも頑張って下さい、応援してます! (2021年10月11日 0時) (レス) id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年10月10日 22時