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note 305 ページ6

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マ「なんで一人暮らし?」


「憧れてたし行きたい大学も近かったから」


マ「!…なるほどな」


「だから私が高校卒業したら2人で暮らさない?」


マ「えっ」


「そしたらいつでも一緒に居られるよっ」


マ「…」




佐野くんは何言ってんだこいつみたいな顔をした。
逆に私はなんでそんな反応するのかと思った。




マ「やだ」


「なんで!?」


マ「Aとはたまに会うからいーんじゃん」


「う…中学の時はほぼ一緒にいたじゃん!」


マ「あん時とはちげーのー」


「む…」




せっかく良い案だと思って言ったのに。
佐野くんはやっぱりよくわかんないや!




「分かりましたー」


マ「そーそー分かればいーのっ」


「…」




ニコニコしてる顔みてちょっと腹立ってきた。


てゆーか甘えてくる癖に
そういう所はノッてこないの意味不明。




マ「何拗ねてんの」


「拗ねてない」


マ「拗ねてんじゃん」


「違う」


マ「…」




私がそっぽ向いて居ると佐野くんは起き上がり、
私にピッタリくっついて来た。




「…」


マ「…あはっ…めっちゃ拗ねててウケる」


「拗ねてないって言ってるじゃん」


マ「んじゃこっち向けよ」


「…」




私は横目でチラッと佐野くんを見た。




マ「目だけじゃねーよ」


「やだ」


マ「いーからこっち向けって」


「やだったらやだ」


マ「ふーん」


「うっ!!」




私が抵抗していたらいきなり
背中のフードを被らされた。




「な、なにっ」


マ「…」


「んっ」




そしてフードの両端を掴まれ、
そのままグッと引き寄せられた。


勢いのまま佐野くんの顔と接近し、
そのままキスされた。




「っ…」


マ「…あんま困らせんなよ」


「…」




そして佐野くんは優しい笑顔でそう私に告げた。









***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時

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