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春「はぁー」
「重くない?」
春「重い」
「ごめん」
春「ちっ…嘘だバーカ!」
「どっちなのさ…」
三途くんの背中は意外にも広くて女っぽいのに体はちゃんと男の子なんだなって改めて感じた。
でも髪の毛長くて綺麗だし匂いも…
「クンクン…」
春「嗅ぐな死ね!」
「シャンプー良いの使ってるでしょー」
春「ほんときめぇわコイツ…!」
「何のシャンプーだろう…クンクン」
春「俺の話聞いてねーし!!」
「お花の匂い…いやでも…んー?」
春「やめろ落とすぞコラァ」
「ごめんってば」
春「ふんっ」
三途くんもしかして女子力高い??
男の子とは思えない匂いがする。
「ねね、兄弟いる?」
春「話しかけんな」
「答えてよ」
春「お前に関係ねーだろ!」
「いーじゃん教えてくれたって…」
春「…」
「妹居る?」
春「!…」
「ねーってば」
春「はぁ…うっぜぇ…」
「言わないと首絞めるよ」
春「やったら後ろに倒れてお前潰すぞ」
「こわ」
春「…」
「ねー」
春「っ!」
私は三途くんの顔の横からぴょこっと顔を出した。
三途くんはびっくりして目を大きく開いていた。
「教えてよ」
春「…なんなんだてめぇ…」
「私は私だよ」
春「…(ほんっと!顔だけッ!!顔だけマトモなの腹立つ死ねばいいのに!!!)」
「聞いてる?」
春「ちけぇ離れろ」
「無理」
春「はっ?」
「教えてくれたら離れる」
春「きも」
「…」
春「…」
私と三途くんの間で火花が散った。お互い譲らない。
「たまにはいーじゃん!」
春「うるせ!つか元気だろお前降りろ!」
「やだ!」
春「グエッ!首絞めんな殺す!!!」
「三途くんが揺らすからじゃん!怖い!」
春「人のことボコる奴がこえーとか言ってんじゃねぇ!」
「怖いもんは怖い!」
春「アー!!!」
「だから揺れないでー!」
春「クッソ死ねぇぇえ!!」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時