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「はぁー…疲れたっ」


マ「たい焼き食う?」


「食べる!」




佐野くんの家に帰って来た私たちは、
途中で買ったたい焼きやらお菓子を食べ漁っていた。




マ「つーか親に連絡した?」


「した」


マ「ん、なら良し」




デート自体は楽しかったけど、
やっぱりあの女のせいで気分はだだ下がり。


真っ黒な私もまた出てきちゃったし…




マ「あ、そーだ」


「ん?」


マ「A酒飲もー」


「は?高校生なんですけど」


マ「皆飲んでっから大丈夫大丈夫ー!」


「やだよっ」


マ「美味いのに」


「てか佐野くんお酒飲んでたんだね」


マ「去年からなー。それにもーそろ俺らも成人じゃん?」


「んー」


マ「ココとか年確されずに酒買ってるし」


「ココくんもなんだ…」


マ「ちょうど貰ったの飲み切れねーから手伝って」


「…私飲んだ事ないし」


マ「んじゃ酒バージン捨てよーぜー」


「なっ…なんてこと言うの…」


マ「あははっ!」




佐野くんは笑いながら部屋を出て
多分キッチンに向かった。




「お酒…」




お母さんが酒豪でよく飲んでたけど、
私は全然飲めとか言われたことないし、
飲もうとも思わなかったな。


友達から飲んだってのは聞いたことあるけど、
やっぱり皆そういうもんなのかな。


私大丈夫かな。
お母さん強いから大丈夫だと思うんだけど…。




マ「ただいま」


「おかえり」


マ「ほいっ」


「なにこれ」


マ「9パーとか13パーとか初めてにしちゃ強いやつしかねーけど俺も大丈夫だから余裕だろっ」


「そんなに変わるの?9とか13でも」


マ「まぁな。とりあえず飲んでみ」


「いやこんなに飲めないよ…」


マ「んじゃ俺と半分なっ」




佐野くんは持ってきたお気に入りのコップに
お酒を入れてくれて私に渡して来た。


そして余ったお酒をグビっと飲んでいた。




マ「うまっ」


「…いただきます」




人生初のお酒にドキドキ。
悪いことしてると思うけどちょっとだけなら…


そう思いまずは一口飲んでみた。




「!…美味しいっ!桃の味!でもちょっと苦い…」


マ「だろー?」


「ジュースみたい…これがお酒なのか…」


マ「これでお前も大人の仲間入りだなー」


「べ、別にお酒飲んだからって大人の仲間入りではないと思うけど!」


マ「ふふっ」


「ゴクッ…ん、これなら飲める」









***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時

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